
FUJIFILM(富士フィルム)のミラーレスカメラまとめ。
この記事では天の川を撮影する方法を解説しています。とりあえず難しいことは考えずに、簡単に撮影するための初心者に向けた内容です。
天の川の撮影は難しく感じるかもしれませんが、意外に簡単ですし、撮影できると感動します。
目次 ▽△
絶対必要となるものは以下です。
カメラは一眼レフ、ミラーレスカメラであれば何でも良いです。
レンズについては標準キットレンズなどでも撮影は十分可能です。ですが、できれば超広角で明るい(開放F2.8以下)であると良いでしょう。
それからカメラを固定する必要があるので三脚が要ります。最悪三脚がなくても、地面にカメラを置いて、石で角度を調整とかでも撮れなくはないですが。
シャッターを切る際に、レリーズがあるとブレ防止になるので良いです。必須というわけではありませんが、サードパーティ製の安価なものでも良いので、用意すると良いでしょう。
あと、星の撮影は真っ暗で何も見えません。この時に懐中電灯を使用すると片手が塞がってしまい、カメラなどの操作が大変しにくくなります。なので、ヘッドライトを用意すると良いでしょう。これで両手が自由に使えます。
場所は周囲に明かりの少ない暗い場所です。
ただし、想像以上に街明かりは夜空を照らしています。肉眼では真っ暗に見えても、カメラで写すと街明かりが目立つということも少なくありません。なので、撮影する方向の近くに、大きな街がない場所が良いでしょう。
とは言っても、なかなか探すのも難しいと思うので、最初は適当に郊外の暗い場所で良いかと思います。それかネットなどで出てくる星の名所みたいな場所も良いでしょう。
また、峠などの標高の高い場所も星が綺麗です。空気中の霞などは地表面近くに溜まるので、標高が高いと空気が澄みわたり星の輝きも違ってきます。
日時については月が陰る新月前後が良いでしょう。月明かりは想像以上に明るく、カメラで写すと昼間のように明るくなります。これだと天の川が殆ど写りません。月齢の確認には夜空のカレンダーなどを利用すると便利です。
それから天の川(星)も地球の自転によって動いています。普段は止まって見えますが、これが想像以上に早く移動してる。また、季節によっても見え方が全く違います。
なので、これも事前に確認すると良いです。「星座表」などのスマホアプリを使うと非常に分かりやすいのでオススメ。基本的には春から夏が濃い天の川を見られます。
天の川は空にアーチ状にかかります。
これはパノラマで180度の範囲を写した写真です。
それで天の川の位置は季節によって変わりますが、ざっくりと南の方向であれば天の川の濃い部分が写ります。
特に濃い部分を写すのが正解というわけではありませんが、知識として知っていると良いでしょう。
カメラの設定方法ですが基本的に「M(マニュアル)モード」を使います。
これですね。その上で以下のように設定していきます。
まず、天の川は広角の方が撮影しやすいです。持っているレンズで最も広角を使用しましょう。標準キットレンズなら焦点距離18mmとかですね。
次に、F値は開放を使います。つまり、一番小さな値です。できれば開放F2.8以下が望ましいですが、F3.5やF4でも天の川は十分写せます。これも標準キットレンズならF3.5などでしょう。
ISO感度についてはISO1600 - 6400くらいの幅で考えます。とりあえずISO3200くらいで様子をみて、調整していけば良いでしょう。
シャッタースピードはまずは30秒です。ただし、星は動いているので、30秒だと星がやや長くなり気になるかもしれません。ですが、とりあえず慣れるまでは30秒で撮って、その後に色々と調整していけば良いでしょう。
レンズはAFではなくMFへ切り替えておきます。カメラの機種によっては星AFなどという機能がありますが、ほとんどのカメラはMFでピントを合わせます。
手ぶれ補正もOFFにします。これがONになっていると稀に星がブレることがある。手ぶれ補正はレンズ側とカメラ側にある場合があるので両方OFFにします。
次に、カメラにある「長秒時ノイズ低減」という機能です。詳しい説明は省きますが、これがONになっていると撮影後にシャッター時間だけ、カメラの操作ができなくなります。例えば、シャッター速度30秒で撮影すると、撮影直後に30秒間はカメラが操作できません。これではちょっと不便なのでOFFにします。
また、カメラには「高感度ノイズ低減」という機能もあります。これは普通(NORM)にしておけば良いでしょう。
あと、ホワイトバランスについては、AWB(オートホワイトバラン)でも良いですが、変な色味になることも多いです。その場合は好みな色になるよう設定を変えてしまいましょう。
ホワイトバランスの基本と設定方法!ホワイトバランスについて基本的知識を付けよう。撮影手順は以下のような感じです。
星にピントを合わせるのはなかなか難しいです。
まずは、とりあえずレンズは「∞(無限遠)」にピントを合わせておきましょう。
その後に、明るい星にカメラを向けモニターに映し、その星を100%拡大する。その後にピントリングを前後に回します。そうすると星が大きくなったり、小さくなったりするので、星が一番小さくなるように合わせる。これで星にピントが合います。
とは言っても、上手くいかないこともあるかと思います。そんな時は、遠くに見える街明かりにピンチを合わせる、あるいはそのまま「∞」の位置で撮影するなどしても良いです。これでも天の川はちゃんと写ります。
次に構図を決めていきます。
これは好きに決めていくとしか言えませんが、カメラの機種によってはブライトモニタリング(ソニー)、ライブビューブースト(パナソニック)など、暗い場所でも明るくモニター表示できる機能があります。
非常に便利なので利用すると良いです。
こういった機能がない場合は試し撮りしながら、ちょっとづつ調整していくことになります。
撮影後は画像を確認しましょう。
ただし、暗い中でモニターを見ると、実際以上に明るく見えるので注意が必要です。撮影現場で良いと思っても、家に帰って明るい室内で見ると、想像以上に暗くしか写っていないということも少なくありません。
そこでヒストグラムです。
ヒストグラムで山が左にビッタリくっついているようであれば、ISO感度を上げてさらに明るく写るようにします。上のようなヒストグラムであれば概ね問題ありません(人によってはもう少し明るく写すかも)。
これで撮影は完了です。ちなみに、ヒストグラムについては以下の記事を確認してください。
ヒストグラムの見方と利用方法。ヒストグラムを理解して撮影に役立てよう!FUJIFILM(富士フィルム)のミラーレスカメラまとめ。
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