雲台の選び方。雲台の種類とチェックポイントを確認して雲台を選ぼう!

記事内容

この記事では雲台の選び方について解説しています。

雲台の種類からその特徴、アルカスイス互換について、雲台を選ぶ際に気を付けるべきチェックポイントについてまとめてあります。

これを読んで頂ければ、雲台の選び方がよく分かるようになります。

目次 ▽△

雲台とは

雲台はカメラを乗せて稼働させる部分です。

雲台の選び方

これですね。三脚の上のやつです。

比較的安価な三脚だと、脚とセットになって販売されていることが殆どです。

一方で、高めの三脚だと脚と雲台が別売りになっていたりします。もちろん、安価な三脚でも好みの雲台を別に購入して使うことも可能。

雲台は三脚の使い心地を決める大切な機材です。脚は多少弱くても撮影はできますが、雲台が弱いとカメラをうまく固定できません。カメラが下がってしまいます。

 

それで、この雲台にはいくつかの種類があります。

雲台の選び方:雲台の種類を知ろう

主な雲台の種類

主な雲台には自由雲台、3Way雲台、ギア雲台、ビデオ雲台などがあります。

雲台の選び方

ちょっと、一つ一つ特徴を簡単に見てましょう。

自由雲台

雲台の選び方

まずは、自由雲台。ユーザーが多く定番な雲台です。これはボールヘッドをくるくる動かすことでカメラを稼働させます。

メリットとしては、扱いが簡単で素早く自由度の高い構図決めが可能なこと、あとは他と比べると軽量小型なので携帯性が高いです。風景写真を始め、様々なシーンでオールマイティに使用できます。

デメリットとしては、厳密な構図決めが苦手です。「あとちょっとだけ上に動かしたい」みたいな場合でも、ノブを緩めると全方向に動いてしまい、決めた構図がリセットされてしまいます。基本的に特定の軸だけ独立して動かすことができません。

なので、超望遠での撮影、ブツ撮り、マクロ撮影などの構図の微調整が必要な場面では、少々使いにくい雲台となります。

3Way雲台

雲台の選び方

3本のレバーがついているのが3Way雲台です。これもメジャーな雲台。これは3本のレバーを動かすことで、水平方向・垂直方向・回転方向へそれぞれ動かすことができます。

メリットとしては、水平方向・垂直方向・回転方向を独立して動かすことができるので、構図を調整しやすいです。時間をかけてしっかり構図を決めたい人にはおすすめです。

デメリットとしては、ノブが出ているので収納時に嵩張ります。携帯性が良くありません。また、自由雲台ほど素早く自由度の高い構図決めはできません。使用には多少慣れが必要なかと思います。

ギア雲台

雲台の選び方

ギア雲台は文字通りギア(歯車)をコントロールすることでカメラを稼働させます。こちらも3Way雲台のように水平方向・垂直方向・回転方向へそれぞれ動かすことができますが、ギア(歯車)なのでより厳密に動きを制御できます。

メリットとしては、すでに書きましたが構図決めを精密に厳密に行える点です。なので、ブツ撮りや建築物の撮影などにおすすめです。

デメリットとしはギアの塊なので重くなる傾向にあることと、衝撃やホコリの混入などに弱く壊れやすい点があります。フィールドで使うには適していないように思います。

ビデオ雲台

雲台の選び方

重量のある映像機器用に作られた雲台ですが、500mmや800mmの重く巨大なレンズを使った撮影で人気があります。動きは水平方向・垂直方向で動かします。

メリットとしては500mmや800mmの重く巨大なレンズでも、指1本で滑らかに動かすことができることです。なので、野鳥やスポーツの撮影などで好まれます。

デメリットとしては、重いレンズで使えるビデオ雲台は、やはり重く大きいので携帯性がないこと。また、脚がビデオ雲台に対応している必要があります。どんな脚にも取り付けられるわけではありません。

基本は自由雲台か3Way雲台だが、自由雲台がおすすめ

以上のような雲台の種類がありますが、ギア雲台もビデオ雲台も特殊です。なので、まずは自由雲台か3Way雲台から選ぶのが基本です。

自由雲台と3Way雲台のメリット・デメリットをまとめるとこのような感じ。

自由雲台 3Way雲台
素早さ ×
構図の自由度 ×
構図の微調整 ×
携帯性 ×

自分の撮影したいものや、撮影スタイル、使用機材などを考えて、適した方を選ぶと良いでしょう。

しかし、どちらを選べば良いのか分からないのなら、個人的には自由雲台をおすすめします。こちらの方が汎用性が高いですし、扱いやすいように思います。

 

次に、雲台の選び方で知っておいた方が良い「アルカスイス互換」についてご説明したいと思います。

雲台の選び方:アルカスイス互換が便利

カメラを雲台に取り付る方法

カメラを雲台に取り付ける方法には2種類あります。

まずは「直付け」です。

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<p>カメラのネジ穴に直接、雲台を取り付けます。余計な部品を挟まないので、ガタが少ないと言われています。</p>
<p>しかし、いちいち取り付ける作業が手間なのと、カメラの向きによっては緩むことがあります。コインや六角レンチなどでぎっちり締められるわけではないので、緩みやすいそうではあります。</p>
<p>次に「クイックシュー」です。</p>
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クイックシューと呼ばれるアダプターみたいなものをカメラに取り付けます。これで容易にカメラの脱着ができるわけです。これがメジャーなタイプです。

そして、このクイックシュータイプには「アルカスイス互換」と呼ばれる方式があり、これが最近勢いがあります。非常に便利です。

アルカスイス互換とは

通常のクイックシューは雲台の台座(クランプ)にカチッとはめ込みカメラを取り付けます。

雲台の選び方

このような感じですね。

一方で、アルカスイス互換ははめ込むのではなく、万力のように挟み込むのが特徴です。

雲台の選び方

溝を噛み合わせて挟み込みます。

ちなみに、これを最初に考案したのが雲台を作っているアルカスイス社です。これが便利だったので、他の会社が真似をすることで、「アルカスイス互換」というものが出来ました。

とりあえず、溝が切ってあって挟み込むタイプをアルカスイス互換と言い、特に厳密な決まりがあるわけではありません。

そして、アルカスイス互換は、普通のクイックシューよりも、様々なメリットがあります。

アルカスイス互換のメリット

固定力がある

通常のクイックシューはカチッと嵌めるだけなので、固定力が弱くガタが出る可能性があります。

一方で、アルカスイス互換は強力に挟み込むので、固定力がありガタつきにくいです。

ガッチガチでびくともしません。

クイックシューを共通で使える

通常のクイックシューだとメーカーごとに大きさや形状が異なり互換性がありません。

雲台の選び方

なので、メーカーをまたいで使うときは、クイックシューを付け替える必要があり非常に手間でした。

しかし、アルカスイス互換であれば、基本的にメーカーをまたいでも使えます。

雲台の選び方

なので、クイックシューをカメラに付けっ放しに出来ます。ちなみに、アルカスイス互換のクイックシューを「プレート」と呼ぶことが多いです。

「カメラは1台しかないし、雲台も1つしかないから、特に関係ない」と思うことがあるかもしれませんが、固定力のある大きい雲台と持ち運び用の小さい雲台とを使い分ける時がいつか来るかもしれません。

また、カメラのアクセサリー類もアルカスイス互換になっているものも少なくありません。雲台がアルカスイス互換なら便利に使えます。

色々なプレートを使えられる

アルカスイス互換のプレートは溝を切ってあれば、取り付けられるという単純な構造なので、様々な形状のプレートが存在しています。

まずはL型プレートです。

雲台の選び方

これがあれば縦構図で非常に便利です。

通常だと左側のようにカメラを倒す必要があり、重心が三脚の中心からずれるので不安定になってしまいます。一方で、L型プレートを使えば縦位置でそのまま固定できるので、重心が三脚の中心からずれません。安定感があります。

それからロングプレートなども使用できます。

雲台の選び方

こちらはパノラマ撮影などで活躍します。

このようにアルカスイス互換であれば、様々なプレートを取り付けられるので、使い勝手が非常に良くなります。

アルカスイス互換にはスクリュー式とレバー式がある

予備的な知識ですが、アルカスイス互換にはレバー式とスクリュー式が存在しています。

雲台の選び方

左がレバー式です。ワンタッチでプレートの脱着が出るのが特徴です。ただし、価格が高いのと、微妙な相性があるようでメーカーによっては使えないプレートもあるようです。

右がスクリュー式です。ノブを締めることによってプレートを固定します。プレートの脱着はやや手間ですが、安価なのと、プレートとの相性問題が少なく大抵どんなプレートでも固定できるメリットがあります。

一般的にはスクリュー式が多く販売されています。レバー式は部品を自分で取り寄せるみたいな感じです。

 

以上のように色々と見てきましたが、個人的には自由雲台でアルカスイス互換の雲台がおすすめです。なので、以下で自由雲台の選び方についてご紹介したいと思います。

雲台の選び方:選ぶポイントを知ろう

耐荷重について

まず、最も大切なのが耐荷重です。これが不足するとカメラがおじぎします。

ただ、三脚の脚もそうなのですが、表記されている耐荷重はあまり参考にならないことがあります。というのも、共通の決まりがあるわけではないからです。同じような雲台でも10kgと表記しているメーカーもあれば、20kgと表記しているメーカーもありバラバラです。

なので、耐荷重の数字はあくまでも目安程度にみると良いでしょう。

 

この場合、ボール径の大きさで判断するのが確実性が高いと言われています。

雲台の選び方

自由雲台ではボール径が大きい方が固定力があります。なので、ボール径は大き方が良いです。しかし、それだけ雲台自体が大きく重くなります。

目安としては、小型カメラであれば30mm以上、フルサイズ一眼レフなど大きめのカメラであれば40mm以上、大三元レンズや超望遠レンズなどの重量級レンズでの使用なら50mm以上のボール径が良いでしょう。

大きさ重さ

固定力のある雲台は大きく重くなります。大型の自由雲台だと500gを超える雲台も多いです。

もし、登山やトレッキングなどで使用したい際は、この点も良く考えましょう。

あと、ベース径です。ベース径は雲台底の大きさ。脚が小型なのに雲台が大きいと頭でっかちになってしまいます。

雲台の固定力を優先させると、どうしても避けられない部分もありますが、見た目も良くないですし三脚の安定感も落ちるので、あまりに大きな差があるのなら考えたほうが良いでしょう。

フリクションコントロールとパン回転

フリクションコントロールは雲台の動きを制御する機能です。

通常、雲台のノブを緩めると一気に固定が解けます。そうすると誤ってカメラを急に倒してしまう危険性がありますし、構図も決めにくいです。

一方で、フリクションコントロールがあれば、ノブを緩めてもある程度の固定を残すことができるので、カメラを急に倒す心配がないですし、構図も決めやすくなります。なので、フリクションコントロールある雲台の方が良いです。

また、自由雲台にはボールの回転以外に、水平方向のみを独立して動かす機能があります。パン方向独立回転です。ほとんどの自由雲台にはこの機能がありますが、稀にこれができない雲台があるので、一応確認した方が良いでしょう。これはあった方が断然良いです。

ボールの滑らかさ

最後にボールの動きの滑らかさです。当然スムーズに動く方が良いです。これは使ってみないと分らないことでありますが。

高価な雲台ほど部品の精度が良く、さらさらと滑らかに動きます。

 

最後に雲台メーカーについて簡単に書いてみます。

雲台の選び方:雲台メーカーを知ろう

国内メーカー

まずはVelbon(ベルボン)。

雲台の選び方

こちらは3Way雲台、自由雲台、ビデオ雲台などラインナップが非常に多いです。

ただ、保守的というか、新しいものをなかなか取り入れないようで、最近になりやっとアルカスイス互換の自由雲台を発売しました。価格の割に作りは良いようですね。

次に、SLIK(スリック)。

雲台の選び方

こちらもベルボンに並ぶ国内メーカーです。雲台に関しては3Way雲台が主力かなといったところです。自由雲台に関しては、直付けが多く、アルカスイス互換のものは少ないです。

高級メーカー

雲台の最高級メーカーとして君臨するのがARCA SWISS(アルカスイス)です。

雲台の選び方

ARCA SWISSはフランスに本拠地を置くメーカーで雲台の最高峰とも言われています。

製品は洗練され高性能。ただし、価格も非常に高価です。モノボール Z1+はアルカスイスの定番です。

次に、RRS(リアリー・ライト・スタッフ)です。

雲台の選び方

RRSはアメリカに本拠地を置く三脚メーカーです。ARCA SWISSと同じくらい高価ですが、デザインや機能性も優れ人気が高いです。

そして、Markins(マーキンス)。一応これも高級メーカーに入れておきます。

雲台の選び方

Markinsは韓国のメーカー。ARCA SWISSやRRSよりはやや安価。

赤い雲台が非常に印象的です。

コスパの良いメーカー

SIRUI(シルイ)。

雲台の選び方

SIRUIは中国メーカーです。価格は大型の雲台でも1万円代で手に入ります。また、性能も価格の割によく非常にコスパは良いと言えます。

Leofoto(レオフォト)。

雲台の選び方

こちらも中国メーカーです。SIRUIよりは高価ですが、性能も比較的に良いことで人気です。

Manfrotto(マンフロット)

雲台の選び方

これはイタリアメーカーです。

マンフロットはギア雲台、ビデオ雲台なども良い商品があります。ただ、自由雲台についてはアルカスイス互換の導入は遅れている印象です。独自規格のクイックシューを引きずっている感じ。

まとめ

  • 雲台の選び方:3Way雲台か自由雲台から選べば良いが、自由雲台がおすすめ
  • 雲台の選び方:アルカスイス互換がおすすめ
  • 雲台の選び方:各機能を確認して選ぼう、特にボール径は大事
  • 雲台の選び方:各メーカーを知ろう

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