
F値(絞り)による画質や光条の変化について知ろう!風景写真でベストなF値とは。
この記事では撮影時に、特に注意を払うべき基本事項について書いています。
何気ない簡単なことに思いますが、意外に撮影中は忘れがちです。ただ、これらを心に留めることで、ぐっと失敗を減らせるはずです。
目次 ▽△
初心者の頃に一番多いのが、水平・垂直が微妙にずれている失敗です。やはり写真が上手い人ほど水平・垂直にシビア。
これが狂っていると何か決まらないというか、不安定でスッキリしない印象になってしまいます。
上の写真は微妙に右上がりです。
これで水平。水平・垂直をしっかり出すと、全体の安定感が増し、それだけで上手くなったように感じます。
ただ、これが意外に難しいです。建物などの人工物があれば、それに目印に水平・垂直を決められますが、風景など自然の中で目印となるものは水平線・地平線以外にはありません。
ただ、カメラによっては水準器を内蔵しているものがあります。
一眼レフカメラならミドルクラス機以上、ミラーレスカメラなら殆どの機種に搭載されているので、このボディ内水準器を使うことをおすすめします。ファインダーにも表示可能なのでかなり便利です。
あとは、レタッチでも調整できるので、それで水平・垂直を出しても良いかと思います。ただし、この場合はトリミングされてしまうので、出来るだけ撮影の段階で水平・垂直を決めるのがベストではあります。
ピントが甘かったり、微妙にブレていることは良くあります。しかも、これはレタッチでも救えないことが殆どです。イージーミスですが致命的な失敗。
ただし、これは撮影の時にちょっとしたことをするだけで簡単に防げます。
ピントはできれば拡大表示して確実にしっかり合わす、手ブレしないかシャッター速度を確認する、そして一番大切なのは撮影後にモニターで拡大し確認することです。最後に確認するだけで悲しい失敗を防げます。
画面の周辺部に不要なものがちょっとだけ写ってることも多いです。例えば、自分の三脚の脚が写っていたとか、誰が人が写っていたとか、枝が入り込んでいたとか、本当に多いです。
と言うのも、人は見たいものしかちゃんと見えていません。なので、どうしても画面の周辺部には注意が及びにくいです。特に、ファインダーを覗いて撮影している時は尚更。
なので、画面の周辺部は意識して確認する必要があります。ちょっとくらいなら後からでもレタッチで消せますが、最初から写っていないに越したことはありません。
風景を綺麗だなと思って撮影したけれどその綺麗さが写真で伝わらない、あるいは何を伝えたい写真なのかはっきりしないということは、初心者のみならず多いです。
こんな時は、具体的に風景のどの部分を綺麗だと思ったのか、ちょっと掘り下げてみると良いです。綺麗だなと思ったのなら、何かしら目に止まったものがあるはず。それが写真の訴求ポイントになります。
そして、その訴求ポイントが写真の中で最も活きるように構図を整えて撮影すれば、風景写真は成功します。ただ、これが難しいですよね。
具体的な方法としては、例えば訴求ポイントを大きく写すようにする、視線誘導の先に訴求ポイントを配置する、あるいは訴求ポイントよりも目立つもの(訴求ポイントよりも大きいもの、明るいもの、鮮やかなもの等)をフレームから排除する、などがよくある方法です。写真は引き算、余計なものは写さないということですね。
これらのことを念頭にカメラの方向、アングル、画角をぐるぐる変えて撮影します。こうすれば、見た人にぐっと伝わる写真になるはずです。
何パターンか撮影した後に、モニターで構図を見比べてみると良いでしょう。
と言うのも、1枚だけよりも、複数枚のものを見比べた方が、微妙な違いにも気が付きやすいからです。改めてモニターで写真を見比べると、「いいと思っていたけど、やっぱりちょっと不安定だな」などと気がつくことがあります。
特に、広角レンズを使った撮影では、カメラの向きをちょっと変えただけでも、写真の見え方が大きく変わってくるので、微妙な調整で写真の印象が全然違ってきます。
広角レンズの使い方のコツ。これを知れば広角レンズを使いこなせるようになる! カメラのアングルとポジションの違い。アングルとポジションを組み合わせて表現の違いを写真に活かそう。なので、何通りかの撮影した後は、モニターで写真を見比べることをおすすめします。あと、ファインダーで見るのと、モニターで見るのとでは、印象が全く違うことも多いですね。
絶対ではないですがヒストグラムで露出の確認をおすすめします。
モニターで明るさを確認しても、周辺の明るさによって見え方が変わってしまうので、当てにならないことが多いです。
特に、風景写真では朝方や夕方の薄暗い時間帯に撮影することが多いですが、その場合ではモニターは明るく見えます。それを当てにしていると、明るい環境で写真を見た時に想像以上に暗くなっているはずです。場合によっては黒つぶれしていることもあるでしょう。
また、白飛びしているかどうかの判断も、人の目だけではちゃんと判断できません。
なので、目に頼るのではなくヒストグラムで確実に露出を確認すると良いです。ヒストグラムについては次のリンクを参考にしてください。
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