
被写界深度合成の方法。被写界深度合成で隅々までピントのあった写真を撮る。
この記事ではアングルとポジションの種類や違いについて解説しています。
また、アングルとポジションによって写真の表現も全く異なります。これを作例を示しながらご紹介します。
目次 ▽△
アングルとは「カメラの角度」のことを表します。
そして、アングルには3種類あり、それが「水平アングル」、「ローアングル」、「ハイアングル」です。
図のように水平よりもカメラを上向きにするのがローアングルです。一方で、水平よりもカメラを下向きにするのはハイアングルです。
このちょっとしたカメラの角度の違いで、写真の見え方が変わります。特に、広角レンズだと変化が大きいです。
これは水平アングルで撮影しています。普段見ている普通な感じです。
これは同じ場所からローアングルにして撮影しています。見上げている感じで、上へ抜けるような開放感や高さを感じます。
これは同じ場所からハイアングルで撮影しています。先ほどのような高さは感じませんが、向こう側へ続くような奥行きを感じます。
このようにアングルだけで写真の印象がガラッと変わります。
ポジションとは「カメラの高さの位置」のことを表します。
そして、主にポジションには3種類あり、それが「ローポジション」、「アイレベル」、「ハイポジション」です。
図のように目線の高さがアイレベルです。それよりも高ければハイポジション、低ければローポジションと呼ばれます。
ちなみに、腰あたりの位置をウェストポジションと呼ぶこともありますね。これも結局ローポジションの一つだと思っても良いでしょう。
たまにアングルとポジションを混同してしまう方が割といるようなので、まとめてみたいと思います。
この図のように3×3で9通りの表現方法があります。
低い位置で撮ることをローアングルと勘違いする方が多いですが、それは違います。
ローアングルはカメラを上向きにすることなので、高い位置のローアングルはもあります(ハイポジション・ローアングル)。また、低い位置のハイアングルもあります(ローポジション・ハイアングル)。
ややこしいですがポジションとアングルは切り離して考えましょう。
では、実際に作例を見て表現の違いを確認してみたいと思います。
低い位置から見上げるのがローポジション・ローアングルですが、特に広角を使った写真で使われます。
木の幹にぐっと寄れば空にぐっと伸びていくような気持ちの良い表現ができます。
また、花の撮影でもローポジション・ローアングルが使われます。
これも力強く伸びていく様子を感じられますね。
もちろん、人の撮影でも使えます。
広角を使いローポジション・ローアングルで撮影すると、臨場感のある写真になります。これで子供を撮っても面白いかと思います。
このようにローポジション・ローアングルは高さの強調や迫力・臨場感を表現してくれます。ちなみに、カメラのモニターが動けば撮影が楽です。
低い位置から見下げるのがローポジション・ハイアングルですが、これも広角を使った写真よく使われます。
足元付近がらぐわっと広がるように撮影できるので、奥行き感や迫力のある写真が撮れます。
ちなみに、ローポジション・ハイアングルでの撮影は、超広角でないと画角が足らないことが多いです。
低い位置での水平アングルは中望遠や望遠を使うと面白いです。
中望遠や望遠を使い、地面すれすれで水平アングルからややハイアングル気味で撮影すると、地面のものを大きくボカすことができます。
これは水面が前ボケになることで、写真がより立体的になっています。
普段は目にしない視点なので、非常に印象的な写真が撮れます。これで人物をとっても面白いです。
目線の位置でカメラを下向きにするのがアイレベル・ハイアングルですが、広角を使って撮影すると広がりのある写真になります。
ローポジションのような迫力は薄れますが、広がりや奥行きはしっかり感じられます。
地面のものをしっかり見せたい時に使うと良いです。
アイレベル・水平アングは普段目にしている自然な様子で撮れます。また、広角レンズの歪み(パースペクティブ)も少ないです。
広角レンズは歪みが大きいですが、水平アングルなら歪みが少なく自然に撮れます。目で見ている雰囲気に近いです。
日常のものをそのまま切り取りたいのなら、アイレベル・水平アングルが適しているかもしれませんね。人を撮っても目線に近いため、落ち着いた印象や安心感がうまれます。
高い位置でカメラを下向きにするのがハイポジション・ハイアングル。
この場合は俯瞰する様子で撮影できます。広角レンズであればパースペクティブも効いて奥行き感が強くなります。
あとは人の多い場所などで、カメラを持った手をあげて、高い位置から撮影すると、普段とは違った雰囲気で撮影できます。
こちらも俯瞰する様子で、第三者的な視点になり、普段とは違った視点を楽しめます。
以上ですが、初心者の頃はなんとなくアイレベルで撮影しがちですが、色々とアングルとポジションを変えて撮影することをオススメします。また、三脚を使う時も、よく考えてから三脚を設置しましょう。
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