焦点距離や画角とは何か。焦点距離と画角の違いで写真に起こる大事な表現の違い。

記事内容

この記事では「焦点距離」と「画角」ついて解説しています。

また、望遠による「圧縮効果」、広角による「パースペクティブ」について説明し、具体的な写真への活かし方についても書いています。

レンズを使う上でとても大切内容なので、しっかり理解したいところです。

目次 ▽△

焦点距離と画角とは何か

焦点距離を確認してみよう

焦点距離はレンズに記載されています。

ズームレンズなら「18-55mm」などのように範囲が書かれています。

単焦点レンズなら「35mm」というような書き方になっています。

それで焦点距離は数字が小さい(短い)方が広角です。これを「画角が広い」とも言います。

一方で、焦点距離の数字が大きい(長い)方が望遠です。これを「画角が狭い」とも言います。

「画角」という言葉が出てきましたね。画角は焦点距離と密な関係にあり、また写真の写り方を決めると言っても過言ではありません。では、次に焦点距離と画角の関係について解説していきましょう。

焦点距離と画角の意味とその関係

まず、焦点距離とは何かいうことですが、ニコンのHPでは次のように説明されています。

レンズの焦点距離とは、ピントを合わせたときの、レンズからセンサーまでの距離です。


ニコン:焦点距離と画角

ちょっとピンとこないので図示してみます。

図にするとこのようになります。レンズからセンサーまでの距離というのはこのこと。これが焦点距離です。

そして、画角というのはこの部分になります。

この扇状に広がっている角度が画角です。

そうすると、焦点距離を短くすると、それに伴い画角が広くなります。逆に焦点距離を長くすると、画角が狭くなります。

これで焦点距離と画角の関係が見えてきましたね。

さらに、画角の違いは写真の見え方に、次のように影響してきます。

画角が広ければ、写真に写る範囲も広いです。一方で、画角が狭ければ、写真に写る範囲も狭く、被写体は大きく写ります(写真として出力されるサイズは変わらないので、写る範囲が狭いと、そのぶん被写体は拡大されて写ります)。

これで

  • 焦点距離が短い→画角が広い→広く写る
  • 焦点距離が長い→画角が狭い→大きく写る

ということが分かりました。

 

では、実際に撮影した写真を見比べて見ましょう。

実際に写真で焦点距離の違いを見てみよう

焦点距離14mm。超広角と呼ばれる画角です。

焦点距離20mm。これも超広角。

焦点距離24mm。これくらいから「超」が付かなくなり、ただの広角になります。

焦点距離35mm。これもギリギリ広角と呼ばれる範囲。

焦点距離50mm。これは標準です。

焦点距離100mm。これは中望遠といったところ。

焦点距離200mm。望遠です。

いかがでしょうか。

  • 焦点距離が短い→画角が広い→広く写る
  • 焦点距離が長い→画角が狭い→大きく写る

この関係がよく分かるかと思います。

 

では、もう少し踏み込んで違いを更に考えてみましょう。これは今後、レンズを使っていくなかで、とても大切なことです。

画角の違いで写真に起こる大切な違い

広角と望遠での違い

先ほどは同じ立ち位置から撮影していましたが、今度は被写体の大きさが同じになるように、撮影位置を移動してみます。

つまり、広角ほど被写体に近い位置で、また望遠ほど被写体から遠い位置で撮影することになりますね。

撮影した写真を見てみます。

何か気づきましたか!?

焦点距離14mmと200mmで比較。

決定的に違うのが背景の写り方です(ちょっと画像がズレているのはご了承ください)。

なぜ、こんなにも違うのか!?

画角が狭くなると起こること

焦点距離200mmという画角の狭さで撮ると、背景が迫ってくるかのように大きく写ります。

これを「圧縮効果」と呼びます。

なぜこうなるのか。画角が狭いと、背景の写る範囲が狭くなります。それを写真にすると背景が拡大されるように写るわけです。

イメージこのような感じですね。画角が狭いと背後の山が拡大されて写ります。

さらに、写る範囲が狭いので、写る要素も少なくなり、写真はシンプルな雰囲気になります。上の図だと左右の木が写らなくなりますね。

 

と言うことで、画角が狭いと「圧縮効果が働く」、そして「写る要素が減る」という2点の特徴が現れます。

では、この2点について具体的にどう写真に活かせるのか見てみましょう。

実戦:圧縮効果で迫力や密度を表現

まず、圧縮効果は写真に迫力を表現したい場面で活躍します。

広角で撮ってしまうと背景の山が小さくなり印象が薄れてしまうところですが、望遠で撮影し圧縮効果を効かせることで、背景が迫ってくるかのような迫力を表現することができました。

このように写真に強いインパクトを与えることができます。

それから密度を高めたい時も圧縮効果をよく使います。

よく花畑の撮影などに利用されますね。圧縮効果により画面いっぱいを花にすることができます。広角では難しい表現です。

もちろん、密度が高まるのは花だけではありません。

手前と後ろの距離感がぐっと凝縮されることで、より幻想的な雰囲気になります。

これも圧縮効果のなせる技です。

実戦:写る要素を減らし画面内を整理

焦点距離が長いと写る要素を減らすことができます。これを利用すれば画面内をスッキリ整理することも容易になります。

これは焦点距離450mmの狭い画角で写しています。写る要素が少なくなり被写体が際立ちます。

これを下写真のように広い画角で写すと、どうしても他のものが写り込み、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。

白鳥が写り過ぎですね。

もし、写る要素を少なくしシンプルに撮影したいのなら、離れたところから焦点距離を長くし撮影すると良いかもしれません。写真は引き算です。

画角が広くなると起こること

次に、広角の写真を見てみましょう。

先ほどとは逆に今度は、手前のものは大きく、奥のものはぎゅっと小さく写り、遠近感が強調されるようです。

これを「パースペクティブ」と呼びます。

なぜこうなるのか。画角が広いと写る範囲も広くなります。それを写真として出力すると、背景がぎゅっと詰め込まれるように写ります。

先程と同じGIFですが、イメージこのような感じですね。背後の山が小さくなり、左右の木も詰め込まれるように写ります。

なので、広角であればあるほど、広い範囲をぎゅっと詰め込まれるようになるので、パースペクティブは強烈になります。

では、具体的にどう写真に活かせるのか見てみましょう。

実戦:パースペクティブで広がりを表現する

パースペクティブが効くと手前がより大きく、そして奥はより小さく写るために、1点に収束するように写ります。

上の写真は超広角で撮影し、強烈なパースペクティブを効かせることで、木々の高さが強調されるようになります。天にグッと伸びるようですね。これはカメラを下から上へ見上げるようにするのがポイント。

また、本来は狭い場所でもパースペクティブを使うことで、広く感じさせることも可能です。

上写真は実際は狭い沢ですが、パースペクティブを効かせることで、奥側に広がりを感じられるようになりました。手前のものにぐっと寄るとパースペクティブはより強調されます。

パースペクティブも写真撮影には欠かせない手法です。ぜひ使いこなせるようになりたいですね。

他にも、望遠と広角にはボケ具合や歪みの違いなどがありますが、まずは上記したことを覚えましょう。

まとめ

  • 焦点距離が短い→画角が広い→広く写る
  • 焦点距離が長い→画角が狭い→大きく写る
  • 画角が狭いと圧縮効果が効く
  • 画角が狭いと画面内の整理が楽
  • 画角が広いとパースペクティブで遠近感が増す

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