35mm換算とは何か!?APS-Cやマイクロフォーサーズの35mm換算の方法。

記事内容

この記事では「35mm換算」について解説しています。

35mm換算とは何か、35mm換算がなぜ必要なのか、35mm換算するにはどう計算したら良いのか。これらについて分かりやすく書いています。

35mm換算はレンズを購入したり使用する際に必要な知識なので、この記事で理解しておきましょう。

目次 ▽△

同じ場所・同じ焦点距離でも写真の見え方が違うことがある

いきなりですが、下の写真は同じ場所・同じ焦点距離24mmで撮影されています。

35mm換算とは何か

同じ場所・同じ焦点距離で撮影しているのに、右の方がかなり狭いですね。

実は、使うカメラによって同じ場所・同じ焦点距離(同じレンズ)でも写真の見え方が違ってきます。

なぜなのか!?これにはカメラのセンサーサイズが関わっています。

カメラによりセンサーの大きさが違う

センサーはレンズを通ってきた光を受け、それをデータに変換する部分です。

35mm換算とは何か

人の目でいう網膜みたいなものですね。

そして、カメラによってセンサーサイズが異なります。下図は各センサーの大きさを比較したものです。

35mm換算とは何か

フルサイズは一眼レフカメラやミラーレスカメラのハイエンド機、APS-Cはミドルクラス機からエントリー機に多いです。マイクロフォーサーズは一部のミラーレスカメラに使われています。

センサーサイズはカメラのカタログに必ず記載されているはずです。

35mm換算とは何か

このような感じですね。

ちなみに、上記した以外にもセンサーサイズは色々とあります。フルサイズよりも大きな大判というのもありますし、マイクロフォーサーズよりも小さな1型とか1/2.3型というのもあります。大判は広告写真などの商業用で使われることが多く、1型や1/2.3型など小さなセンサーはコンデジで使われていたりします。

それで同じ焦点距離であっても、フルサイズのカメラなのか、APS-Cのカメラなのか、それかマイクロフォーサーズのカメラなのか、センサーサイズの違いによって写真の見え方が変わってきます。

 

なぜ、センサーサイズによって見え方が変わるのか・・・。

なぜ写真の見え方が変わるのか

ここで「焦点距離」と「画角」という言葉を使います。

ざっくり説明すると、焦点距離は「ピントを合わせたときのレンズからセンサーまでの距離」、画角は「写真に写る範囲」のことです。

35mm換算とは何か

図示すると上のようになります。

そして、焦点距離が短くなると画角は広くなり、一方で焦点距離が長くなると画角は狭くなります。

35mm換算とは何か

焦点距離と画角の関係は上の図のような感じです。画角が広いと、広い範囲が写ります(広角)。一方で、画角が狭いと、狭い範囲しか写りません(望遠)。詳しくは以下のリンクを参考にしてください。

焦点距離や画角とは何か。焦点距離と画角の違いで写真に起こる大事な表現の違い。

では、同じ焦点距離であっても写真の見え方が変わるということは、同じ焦点距離であっても画角が変わるということになりますね。

なんだか矛盾しそうですが、センサーサイズが変われば矛盾しません。

35mm換算とは何か

上のようなイメージです。このように焦点距離が同じなのに、センサーサイズが違うだけで、画角が変わってきます。

具体的に言うと、センサーサイズが小さいほど画角が狭くなる。つまり、同じ焦点距離でも、フルサイズよりもAPS-Cの方が狭く写り、またAPS-Cよりもマイクロフォーサーズの方が狭く写ります。

最初のこの写真。

35mm換算とは何か

同じ焦点距離24mmですが、左はフルサイズで、右はAPS-Cのカメラで撮影しています。なので、見え方が違うわけです。

このままだと困ることがある

同じ焦点距離でもカメラによって見え方が違うと困ることがあります。

例えば、焦点距離50mmは見え方が人の視界と似ていることから標準レンズと言われていますが、APS-Cのカメラを使っている人が、何も考えずに焦点距離50mmのレンズを買ってしまうと、実際に使った時に思ったより狭くて使いづらいということになるかもしれません。

35mm換算とは何か

APS-C機で50mmのレンズを使うと、思ったよりも狭く(望遠)に感じます。というのも、焦点距離50mmが人の視界と似ているというのは、フルサイズ機を使った時の話だからです。この失敗は初心者の頃にあるあるです。

そこで「フルサイズでの見え方を基準とする」ということが、カメラ界での共通事項となりました。これが35mm換算です。共通言語みたいなものですね。

 

では早速、35mm換算する方法を見てみましょう。

補足

35mm換算の「35mm」はフルサイズという意味です。

デジタルカメラ以前はフィルムカメラが使われていましたが、そのフィルムの横幅が35mmでした。

そして、今のデジタルカメラのフルサイズセンサーは、フィルムと同じ大きさで作られています。こそから、フルサイズセンサーのことを35mmフルサイズと呼ぶこともあります。

なので、「35mm換算」と「フルサイズ換算」は同じ意味になります。

35mm換算の方法

APS-Cを35mm換算する方法

APS-Cのカメラの場合は、焦点距離を1.5倍にしてあげます。

例えば、APS-Cのカメラで焦点距離50mmのレンズを使えば、35mm換算で焦点距離75mm相当になります(50×1.5)。狭くなるわけですね。

また、8-16mmというズームレンズを使った場合は、12-24mm相当の見え方になります。

  • APS-Cの場合:35mm換算 = 焦点距離 × 1.5

こうです。

ただし、キヤノンのAPS-Cは他よりちょっと小さいので、1.5倍ではなく1.6倍します。キヤノンだけちょっと特別です。

マイクロフォーサーズを35mm換算する方法

マイクロフォーサーズはオリンパスやパナソニックのミラーレスカメラで使われています。このマイクロフォーサーズの場合は、焦点距離を2倍してあげます。

例えば、マイクロフォーサーズのカメラで焦点距離50mmのレンズを使えば、35mm換算で焦点距離100mm相当になります(100×2)。かなり狭くなりますね。

また、7-14mmというズームレンズを使った場合は、14-28mm相当の見え方になります。

  • マイクロフォーサーズの場合:35mm換算 = 焦点距離 × 2

マイクロフォーサーズはこのようにして35mm換算することができます。

最初から35mm換算して表記している場合もある

場合によっては最初から35mm換算して表記されていることもあるので注意が必要です。

35mm換算とは何か

上のような感じですね。この場合は「3000mm相当」のように「相当」がつくことが多いです。

あるいは注釈がついて「※35mm換算の場合」みたいな説明が付くこともあります。この点は注意しておきましょう。

フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの対応焦点距離まとめ

フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズで焦点距離の対応表です。

フルサイズ APS-C マイクロフォーサーズ
14mm 9mm 7mm
20mm 13mm 10mm
24mm 16mm 12mm
35mm 23mm 17mm
50mm 33mm 25mm
60mm 40mm 30mm
90mm 60mm 45mm
130mm 86mm 65mm
200 133mm 100mm
300mm 200mm 150mm
400mm 266mm 200mm
500mm 333mm 250mm

35mm換算で焦点距離24mm以下を超広角、24-35mmが広角、35-80mmくらいまでを標準、80-130mmくらいまでを中望遠、130mm-300mmくらいまでを望遠、300mm以上を超望遠と言います。

ただし、この分け方は人によって様々です。焦点距離35mmを標準という人もいますね。

また、センサーの小さいカメラほど望遠に強いと言えます。望遠を中心に使うフォトグラファーの中には、あえて小さなセンサーのカメラを使う人もいるくらいです。

まとめ

  • 同じ焦点距離でも写真の見え方が違うことがある
  • センサーサイズで写真の見え方が変わる
  • センサーサイズが小さい方が画角が狭まる
  • 見え方を統一するのが35mm換算
  • APS-Cは1.5倍
  • マイクロフォーサーズは2倍

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