ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。

記事内容

この記事ではゴースト・フレアとは何か、そしてその防止方法について幾つかのシーンに応じて書いています。

ゴースト・フレアの防止は難しいですが、上手くやれば見違えるように消えることもあります。

目次 ▽△

ゴースト・フレアとは

ゴースト

ゴーストは実際には存在しない玉状の光が写真に写り込む現象です。

ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。

これがゴーストですね。

太陽などの強い光源が画面の中にあると発生しやすいです。もちろん、場合によっては画面内に太陽がなくてもできる事もあります。

また、どちらかというと望遠系よりも広角系で発生しやすいです。

原因は強い光がレンズ内で乱反射することで発生します。レンズ面で反射した余計な光が、玉状に写り込んでしまうわけです。

フレア

フレアは強い光の影響で写真が白っぽくなってしまったり、もやっとコントラストが低下してしまう現象です。

ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。

これがフレア。光の影響で白っぽくなりコントラストも落ちています。

フレアは逆光や半逆光で発生しやすく、どちらかというと広角系よりも望遠系で発生しやすいです。

原因はゴーストと同じで、強い光がレンズ内で乱反射することで発生します。

 

では、ゴースト・フレアの防止方法を見てみましょう。

ゴースト・フレアの防止方法

逆光耐性のあるレンズを使う

まず、最も確実に効果があるのが、逆光耐性のあるレンズを使うことです。ゴーストやフレアはレンズによって、発生する程度が全く異なります。

特に、古いレンズほどゴースト・フレアは出来やすく、最新のレンズほど出来にくいです。これはレンズ設計による違いが大きいかと思います。

次に、コーディングです。レンズによっては反射防止コーティングが施されているものがあります。もちろん、反射防止コーティングが施されていた方が、レンズ内の乱反射が抑えられるので、ゴーストやフレアは発生しにくくなります。

それぞれのメーカーでは以下のように呼ばれています。

  • ニコン・・・ナノクリスタルコート
  • キヤノン・・・ASC・SWC
  • ソニー・・・ナノARコーティング
  • シグマ・・・スーパーマルチレイヤーコーティング
  • タムロン・・BBARコーティング

全てのレンズにコーティングがされているわけではなく、ちょっとグレードの高いレンズに使われていたりします。

ということで、ゴーストやフレアを防止するには、最新レンズで反射防止コーディングの施されているレンズを使うと良いでしょう。

 

ただし、新しいレンズを買えないことも多いですよね。そんな時は以下の他の方法もあります。

保護フィルターなどを外す

レンズ保護フィルターをしている場合は外した方が良いです。

というのも、保護フィルターがある分、反射面が1つ増えるからです。なので、必ずではありませんが、保護フィルターを外した方が良い結果になることがあります。

また、高いレンズの手前に、安価なガラス板を付けてしまっては、台無しなような気もしますね。

レンズの汚れをチェックする

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レンズに埃や指紋などがついていると、それがゴーストやフレアの原因になることがあります。

特に、砂埃などが付いていると無数の小さなゴーストができることがあります。こうならないようにレンズは綺麗にしておきましょう。

ちなみに、海、川、滝などの撮影でレンズに細かな水滴が付着したときもゴーストができやすいので注意です。

 

次に、画面内に光源がある時と、画面外に光源がある時の2つに分けて、防止方法をご紹介します。というのも、それぞれでやることが違ってくるからです。

画面内に光源がある時:ゴースト・フレアの防止方法

画面内に光源(太陽など)がある時は、レンズの逆光耐性に頼るしかないのが正直なところです。

ただし、いつくが試してみると良いことはあります。

光源の位置を変えてみる

逆光や半逆光で撮影しないようにするのが一番の防止方法ですが、なかなかそうは行かないかと思います。

そこで画面内で光源の位置を変えてみる方法があります。同じ画面内にあっても少しの位置の違いによってゴースの形や程度が変わってきます。

あくまでも一例ですが、このような感じです。

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四隅の方、中間上、中央でこのようにゴーストが変化します。画面中心から離れるほどゴーストが目立ってくる傾向かと思います。これでうまいことやればゴーストが目立たなくなる場合があります。

あとは、ちょっとズームするとゴーストが画面外に追い出されることもある。

ただ、やはり構図を変えたくない場合も多いと思うので難しいところではありますね。

絞り過ぎない

それから可能ならF値を大きくしない方が良いです。

F値を大きくするとゴーストが発生したり、目立たなかったものがはっきり目立つようになることがあります。

このような感じです。

同じ位置の光源でも、1枚目のF8と2枚目のF22とでは、ゴーストの程度が全然違います。絞るとゴーストがかなり目立ってきますね。

もちろん、被写界深度のこともあるし、絞った方が光条が綺麗になるので、いつも使えるわけではありませんが、この防止方法はある程度効果は見込めるかと思います。

画面外に光源がある時:ゴースト・フレアの防止方法

レンズフードをする

レンズフードは余計な光がレンズに入り込まないようにする機能があり、画面外に光源がある時にゴーストやフレアを抑える効果があります。

また、レンズフードはレンズを落としたり、ぶつけたりした際にもクッション代わりになるので、撮影の時にはいつも付けるようにすると良いでしょう。

ただし、実際のところそこまで効果はありません。特にズームレンズだと広角側で最適化されるよう作られているので、ちょっとでもズームすると効果が弱まります。

レンズフードの効果がイマイチだと思った場合は、ハレ切りをすると良いです。

ハレ切り

ハレ切りはレンズ面に強い光が当たらないように影を作ってあげる手法です。

ハレ板という専用のアイテムもありますが、帽子や手をかざしても同様の効果があります。

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このような感じですね。掌でレンズ面に影を作ります。ただし、手が写真に写ってしまわないよう注意。

効果は結構大きいです。

下の左画像は太陽の強烈な光でゴーストとフレアができてしまっていますが、掌でハレ切りをすることで防止できています。

ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。
ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。

ハレ切りした方が、ゴーストが綺麗に消え、コントラストが断然いいですね。手をかざすだけでここまで違います。

ということで、画面外に光源がある時は、ハレ切りをしてみると良いでしょう。

表現として使っても良い

ゴーストやフレアの防止方法について書いてきましたが、これを写真表現とするのもありだと思います。

ゴーストは太陽が強く輝くイメージを与えてくれます。

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ギラギラとした太陽の照りつける様が伝わります。

このようなゴーストを作るには、F値を大きくし、広角で、光源を画面の端の方にすると良いです。

また、オールドレンズ特有のふわっとしたゴーストも良いでしょう。

ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。

これも非常に良い雰囲気ですね。

そして、フレアも表現で使えます。

ゴースト・フレアとは何か?その防止方法について。

なんだかエモーショナルな写真になります。

ということで、ゴーストやフレアの防止が難しい時は、いっそのこと表現で取り入れてみるのも選択肢の1つです。

まとめ

  • ゴーストは光の玉、フレアはモヤっとしコントラストが下がる
  • ゴースト・フレアの防止方法は幾つかある
  • ゴースト・フレアはなかなか消せないこともある
  • ゴースト・フレアを表現として使うのもあり

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