露出について「段」を解説。「段」を理解してカメラを自在に操ろう

記事内容

この記事では「段」の意味について解説し、具体的な使い方を例題を交え解説しています。

「段」は知らなくても写真は撮れます。しかし、「段」の知識があれば写真の明るさを思ったようにコントロールできたり、絞り・シャッタースピード・ISO感度を自在に操れるようになります。

ある程度カメラに慣れた後で「段」の知識をつければより写真の腕が上がるかもしれません。

目次 ▽△

「段」を知ると何が出来るのか

例えば、F8、シャタースピード1/30秒、ISO100で撮影していて、手ブレしそうだからシャタースピードを1/250秒くらいに早めたいなという場合、F値やISO感度をどうすれば良いか分かりますか。

段の知識があれば、「F2.8にする」、「ISO800にする」、「F5.6にしてISO400にする」、「F4にしてISO200にする」などと計算することができます。

ややこしそうですが、難しくはありません。

もちろん、F値やISO感度を適当に上げても、カメラが自動で調整してくれるので、深く考えなくても良い場合が殆どなのですが、知っているのと知らないのとでは、出来ることの幅が違ってくるというものです。

また、NDフィルターを使った撮影や、星の撮影などで段の知識を使うこともあります。

なので、ぜひ「段」について学んでみましょう。

「段」とは何か

「段」は明るさを表す単位

いきなりですが、「段」は明るさの単位です。

分かりずらいかと思うので、実際に見てみましょう。

このような感じで、「1段あげる」は「明るくする(光の量を増やす)」という意味になり、「1段下げる」は「暗くする(光の量を減らす)」という意味になります。

では、光の量がどれくらい増えたり減ったりすれば「1段分」になるのかといえば、以下の通りです。

  • 1段上げる・・・光の量が2倍
  • 1段下げる・・・光の量が半分

1段上げれば光の量が2倍になり、それだけ写真が明るくなります。また、1段下げれば光の量が半分になり、それだけ写真が暗くなります。

そして、光の量(露出)は絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度の3つの要素でコントロールされていましたね。

カメラの設定の方法について!絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度の設定の方法を知って露出を決めよう。

なので、「段」も絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度の3つの要素で使われます。

シャッタースピード

わかりやすいシャッタースピードからご説明します。

シャッタースピードは長ければ露出が増え、短ければ露出が減ります。

なので、シャッタースピードが1/100秒の時に、シャッタースピードを1/50秒と2倍の長さにすれば、露出も2倍になり1段上げたことになります。ちなみに、シャッタースピードの場合、「1段遅める」とも言います。

逆に、シャッタースピードが1/100秒の時に、シャッタースピードを1/200秒と半分の長さにすれば、露出も半分になり1段下げたことになります。ちなみに、これは「1段早める」とも言います。

シャッタースピードの長さを2倍にすれば1段上げ、半分にすれば1段下げです。

ISO感度

ISO感度は数値を高くすれば露出が増え、低くすれば露出も減ります。

なので、ISO100の時にISO200と2倍高く設定すると、露出も2倍になり1段上げたことになります。

逆に、ISO100の時にISO50と半分に設定すると、露出も半分になり1段下げたことになります。

ISO感度の高さを2倍にすれば1段上げ、半分にすれば1段下げです。

絞り(F値)

絞り(F値)は絞り羽根の開閉によって光の量をコントロールしていましたね。

そして、これはちょっと特殊で「F1.4 F2.0 F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11 F16 F22」で1段刻みとなります。

つまり、絞りF8.0で撮影している時にF5.6に開けば、露出も2倍になり1段上げたことになります。ちなみに、絞り(F値)の場合は「1段上げる」ことを「1段開ける」とも言います。

逆に、絞りF8.0で撮影している時にF8.0に絞れば、露出は半分になり1段下げたことになります。これは「1段絞る」とも言います。

ちなみに、絞りの段の数値は1と1.4をそれぞれ倍にした数になります。つまり、1を倍にした数(1、2、4、8、16)と1.4を倍にした数(1.4、2.8、5.6、11、22)を組み合わせた数字です。

実際に「段」を使ってみよう

基本は1段減らしたら1段増やす

基本としては絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度のどれかで1段減らせば、他のどれかで1段増やします。

そうすれば写真の明るさはプラスマイナスゼロで変わらないことになりますね。

1段減らしたら1段増やすが基本です。

例題で考えてみる

では、具体的にみてみたい思います。

最初に例にした「F8、シャタースピード1/30秒、ISO100で撮影していて、手ブレしそうだからシャタースピードを1/250秒くらいに早めたい」という場合で考えてみましょう。

この場合、もともとシャタースピード1/30秒だったのを1/250秒にするのだから3段下げる(1/30→1/60→1/120→1/250)ことになります。このままだとー3段分の暗い写真になってしまいます。

なので、絞りかISO感度で3段分上げてあげれば良いわけですね。

F2.8にする

絞りをF8からF2.8に3段開けました(F8→F5.6→F4→F2.8)。これによりシャッタースピードの−3段分は埋まり露出の収支はゼロです。

ただし、F値を大きく変えたことで、ボケ具合も変わるので注意です。

ISO800にする

ISO感度をISO100からISO800に3段高めました(ISO100→ISO200→ISO400→ISO800) 。これでも露出の収支はゼロです。ボケ量を変えたくない場合はISO感度を設定します。

ただし、ISO感度を上げ過ぎるとノイズが出るので注意です。ISO800くらいなら問題ないでしょうが。

F5.6にしてISO400にする

もちろん、2ついじっても問題ありません。

絞りをF8からF5.6に1段開け、ISO感度をISO100からISO400に2段高めました(ISO100→ISO200→ISO400)。これで合計+3段分になり露出の収支はゼロです。

自分がどんな写真にしたいのかバランスをみながら露出を整えます。

F4にしてISO200にする

絞りをF8からF4に2段開け(F8→F5.6→F4)、ISO感度をISO100からISO200に1段高めました。これで合計+3段分になり露出の収支はゼロです。

これでも良いですね。

カメラは1/3段刻みが多い

以上のように見てきましたが、多くのカメラはダイヤルを1メモリ回すと1/3段づつ変わるようになっています。

1段だと変化が大き過ぎるからですね。

なので、絞りは「F1.8 F2 F2.2 F2.5 F2.8 F3.2 F3.5 F4 F4.5 F5 F5.6 F6.3 F7.1 F8 F9 F10 F11・・・」と言うようにちょっと複雑になっています。

シャッタースピードやISO感度も1/3段刻みです。

私もここまでは覚えていません・・・。

なので、「段」はざっくりと1段単位で計算できるようになっておけば良いかと思います。

まとめ

  • 段は露出の単位
  • 1段上げで露出2倍
  • 1段下げで露出半分
  • 絞り(F値)・シャッタースピード・ISO感度でそれぞれ段を上げ下げする
  • 段の収支は±0が基本
  • カメラでは1/3段刻みになっている

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