まずは絞り優先オートがオススメ!絞り優先オートを使って好みの写真を撮ろう。

記事内容

この記事では絞り優先オートの使い方を丁寧に解説しています。

ポートレート、スナップ、風景などの撮影で、最も使われる機会の多い絞り優先オート。絞り優先オートを使えばボケのみならず、シャッタースピードなどもコントロールでき、自分の思ったような写真を撮りやすくなります。

カメラを始めたての頃は、AUTOやプログラムオートを使うことが多いかも知れませんが、ぜひ絞り優先オートを使ってみましょう。

目次 ▽△

絞り優先オートがオススメな理由

カメラにはAUTO、プログラムオート(P)、シャッター優先オート(S)、絞り優先オート(A)、マニュアル(M)の5つの撮影オートがあります。

AUTO、プログラムオート(P)は殆どカメラ任せなので使うのが簡単な反面、好みの写真にすることが難しい時があります。

そんな時にオススメなのが絞り優先オート(A)です。

絞り優先オート

絞り優先オート(A)は絞り(F値)とISO感度を自分で設定します。

これにより写真をボカしたいのか、全体をシャープに見せたいのか、あるいはシャッタースピードを遅めたいのか早めたいのか、自分の思うようにコントロールすることができます。

ちょっと難しいそうに感じるかもしれませんが、ややこしいことはカメラが自動で設定してくれるので、撮影者がすることは少しです。なので簡単。

では、以下で具体的な絞り優先オートの使い方を見てみましょう。

優先オートの使い方

F値を決める

まず、とりあえずISO感度をISO100にしておきましょう。これはあとで再設定します。

絞り優先オート

このボタンを押しながら下のダイヤルを回すとISO感度を設定できます(カメラ機種によってボタンの配置が違う場合があります)。

次にF値を設定します。

絞り優先オート

絞り優先オートに切り替えた後、上のダイヤルを回すことで絞り(F値)を設定できます。

 

では、何を基準としてF値を設定していけば良いのでしょうか?

ずばり、それは「ボカしたければF値を小さくする」、あるいは「ボカしたくなければF値を大きくする」です。

これで良いのですが、せっかくなのでもう少し詳しく解説していきます。

ボカしたい

ボケを大きくしたい場合は開放(一番小さなF値)からF4くらいで設定すると良いでしょう。F値は小さい方がボケやすくなります。

ちなみに、写真をボカすことで得られる利点は主に2つあります。

まずは被写体を目立たせることです。

絞り優先オート

人はピントが合っている部分に自然に目が行きます。なので、周囲が大きくボケ、被写体だけにピントが合っていれば、そこに視線が集まり目立ちます。

また、色々なものにピントが合っていると、写真がごちゃごちゃとした印象になってしまいます。そこで、余計なものをボカして見えなくすることで、写真がすっきりし見やすくなります。よく写真は引き算と言われますね。

これにより何を撮りたい写真なのか、はっきりとさせることができるわけです。色々なものにピントがってると結局何を写したい写真なのか、他の人に伝わらないことが多々あります。

それからボケを使うことで立体感や奥行きを表現することもできます。

絞り優先オート

手前側や奥側にボケたものがあると、それが重なり合うことで立体感が増します。全体にピントがっていると、のっぺりとして立体感に欠けてしまいます。

もちろん、ボケには他にも様々な効果がありますが、この2つを意識していれば上手く撮りやすいかなと思います。

一眼レフやミラーレスカメラを使うと簡単にボケた写真が撮れるので、何でもかんでもボカしたくなりますが、なぜボカすのか一度立ち止まって考えてみれば、写真は上達しやすいのではないかと思います。

全体を見せたい

ボカすのとは反対に、手前から奥まで全体をシャープに見せたい場合はF値を大きくします。そうすればボケにくくなります。

この場合、F8からF11くらいを目安にすると良いでしょう。あるいは、必要によってはF16やF22まで絞ります。

絞り優先オート

しっかり絞ればこの写真のように全体を隅々までシャープに見せることができます。

ただし、絞り過ぎは回折現象という現象により解像力が落ちてしまうことがあったり、あるいはシャッタースピード低下のため手ブレの原因になることもあるので、必要な分だけ絞るのがコツです。なので、F8からF11を目安とすると良いでしょう。

ただし、それで被写界深度が足らない場合はF16やF22まで絞ります。

ちなみに、回折現象については以下の記事を参考にしてください。

F値(絞り)による画質や光条の変化について知ろう!風景写真でベストなF値とは。

以上の2つの視点で考えればF値の設定は良いかと思います。もちろん、絞りで表現できることはもっとあるので、その分F値を設定する視点も様々あります。ただ、ざっくりと上記したことを考えていれば大体オッケーです。

F値が決まれば次。

必ずシャッタースピードを確認

絞り優先オートはカメラが自動でシャッタースピードを設定してくれるのですが、必ずシャッタースピードを確認しましょう。

と言うのも、もしシャッタースピードが遅いと手ブレの原因になるからです。

絞り優先オート

ちょっとくらいシャッタースピードが遅くても大丈夫だろうと撮影すると後で後悔するかもしれません。カメラのモニターでは問題無さそうでも、帰ってPCモニターで確認すると微妙にブレていたというのはよくある話です。ブレている写真は救えません・・・。

手ブレしないシャッタースピードの基準としては、「1/焦点距離(APS-C機ならその1.5倍)秒」で考えると良いと言われています。例えば、焦点距離50㎜で撮影しているなら、シャッタースピードは1/50秒より早くすれば大丈夫という具合です(APS-C機なら1/75秒より早く)。

また、ブレは手ブレだけではありません。カメラが固定されていても被写体が動いている場合、シャッタースピードによってはブレます。被写体ブレというやつです。

これは被写体の速さにもよりますが、走っている人くらいであれば1/200から1/500秒くらいを目安にすれば、ピタッと止まって撮影できるだろうと思います。

絞り優先オート

もし、シャッタースピードがこれよりも遅い場合は、早めるよう設定してあげる必要があります。

必要ならシャッタースピードを上げる

手ブレや被写体ブレの点でシャッタースピードを上げる必要のある場合は、以下の方法で設定していきます。

まずはISO感度を高めます。

絞り優先オート

ISO感度を2倍にすれば、シャッタースピードも倍に早くすることができます。つまり、例えばISO100でシャッタースピードが1/60秒の時、ISO200にすればシャッタースピードは1/120秒になります。さらに、ISO400にすれば1/240秒という具合です。

もちろん、適当にISO感度を上げてもカメラが自動でシャッタースピードを設定してくれるので、自分で計算する必要はありません。ISO感度を上げてモニターに表示されるシャッタースピードの数字を見ているだけでオッケーです。

そんな具合で必要なシャッタースピードになるまでISO感度を上げていきましょう。

ただし、ISO感度を高くし過ぎると写真にノイズが乗り画質が劣化します。ザラザラとした質感になる。

ISO感度とは。その使い方とデメリットについて。

もし、ISO感度が高くなり過ぎてしまう場合は、最初に設定したF値を小さく再設定します。ただし、これ以上F値を小さくできないという場合は、ノイズを妥協するか、三脚を使うかです。

以上の設定が終わったら撮影します。

撮影後に明るさの確認と調整

写真はちょうど良い明るさになるようカメラが自動で調整してくれています。なので、明るさは殆どの場合は何も問題ありません。

ただし、「ちょうど良い明るさ」と言うのは、あくまでもカメラがそう判断した明るさです。なので、もしかしたら、自分が撮りたいと思う明るさよりも、明るかったり、暗かったりするかもしれません。

また、カメラのオート機能も完璧ではないので、変な明るさになることもしばしばあります。

絞り優先オート

と言うことで、撮影後に写真の明るさを確認し、必要なら自分で調整してあげます。露出調整というやつですね。「+/ー」のボタンを押し、下のダイヤルを回します。

プラス方向に回せば明るく、マイナス方向に回せば暗くなります(この場合、シャッタースピードが変化するので注意です)。

これでもう一度撮影し再度確認です。こうして調整していけば撮影は完了となります。

ISO感度オートについて

上ではISO感度を自分で設定するようご説明しましたが、実はカメラにはISO感度自動調整という機能があり、これを使うとISO感度もオートでカメラが設定してくれます。

これならF値を設定するだけで、手ブレしないシャッター速度になるよう、カメラが自動でISO感度を決めてくれる訳です。シャッタースピードの確認すら必要ありません。

絞り優先オート

上画像のようにしてISO感度自動調整に設定できます。

非常に便利な機能ですが、2つデメリットがあるかなと思います。

まず、ISO感度が上がり過ぎて写真がノイズだらけになることがある点です。ISO感度の設定がカメラに任せっきりになるので、あとで写真を確認してみたら、物凄くISO感度が高くなっていてノイズが酷いということがしばしばあります。ISO感度を自分で設定していれば、そんな失敗は少ないです。

それから、いつまでたっても写真が上達しないのではないかなと思います。カメラをあれこれいじることで学べることもあります。オート機能に頼りっきりだとそれがありません。

とは言うものの、便利な機能なので使い所を考えれば良いだろうなと思います。

   

以上が、絞り優先オート使い方でした。実際に使ってみればそんなに難しくないと思うのでオススメです。

まとめ

  • 絞り優先オートは簡単で思った写真を撮りやすい
  • ボカしたければF値を小さく
  • 全体を見せたければF値を大きく
  • シャッタースピードは必ず確認
  • シャッタースピードはISO感度やF値で設定
  • 最後に明るさを確認し、必要なら調整
  • ISO感度をオートにもできる

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