Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)の作成方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

記事内容

この記事では「Photoshopの使い方」の実践編として、ルミノシティマスク(LuminosityMask)の作成方法について解説しています。

ルミノシティマスク(LuminosityMask)は輝度マスクとも呼ばれるレイヤーマスクです。Photoshopで写真をレタッチする際に、露出の調整やブレンドなどでよく使用します。

目次 ▽△

ルミノシティマスク(輝度マスク)について

ルミノシティマスク(輝度マスク)とは!?

ルミノシティマスク(Luminosity Mask)は別名「輝度マスク」とも呼ばれ、簡単に言えば明るさをもとに作成したレイヤーマスクです。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

Photoshopのレイヤーマスクについて。アルファチャンネルとは!?

例えば、写真の特に明るい部分だけ補正したいという場合、部分補正をするためにブラシ等でレイヤーマスクを作成すると、どうしても境界線などが上手くいかないことがありますし、とても手間です。

一方で、ルミノシティマスクを使用した場合では、輝度情報(明るさの強弱)からPhotoshopが自動でレイヤーマスクを作成してくれるので手間がかかりませんし、境界線なども滑らかで自然にできます。

なので、細やかな処理をしたいときに、非常に便利なテクニックです。ちなみに、部分補正だけでなく、露出ブレンドなどの合成処理にも利用可能です。

ルミノシティマスク(輝度マスク)の種類は3つ

ルミノシティマスクは輝度(明るさ)を元に作成するので、以下の3種類に大きく分けることができます。

  • 明部のルミノシティマスク
  • 中間部のルミノシティマスク
  • 暗部のルミノシティマスク

この3つですね。

写真の明るい部分を補正したい時は明部のルミノシティマスク、暗い部分を補正したい時は暗部のルミノシティマスクを使うという具合です。

もちろん、全て作る必要もなく自分の必要なものだけで良いです。では、ルミノシティマスクの作成方法について解説していきましょう。

ルミノシティマスク(輝度マスク)の作成方法

ルミノシティマスクの作り方のは幾つかのパターンがありますが、今回はチャンネルから作成してみたいと思います。これはオーソドックスな作成方法かと。

チャンネルやアルファチャンネルについてよく分からない方は下の記事を参考にしてください。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

Photoshopのレイヤーマスクについて。アルファチャンネルとは!?

では、まずは明部のルミノシティマスクからです。

明部のルミノシティマスクの作成方法

まずは、先にザックリと手順を解説します。

  • チャンネルパネルにてRGBチャンネルを [command(ctrl) ] を押しながらクリック、選択範囲を保存
  • これを「Bright 1」などの名称にする
  • 「Bright 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながらクリック、選択範囲を保存
  • これを「Bright 2」などの名称にする
  • これの繰り返し

このようにして、明部のルミノシティマスクを作っていきます。

では、詳しく手順を見てみましょう。

チャンネルパネルにてRGBチャンネルを [command(ctrl) ] を押しながらクリック、選択範囲を保存

まず、チャンネルパネルを開きます。

そして、一番上のあるRGBチャンネル(①)を [command(ctrl) ] を押しながらクリックします。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると自動で明るさに応じて選択範囲を作成してくれます。

次に、②をクリックし選択範囲をアルファチャンネルに保存。この段階では「アルファチャンネル1」という名称になります。

「Bright 1」などの名称にする

先ほどの過程で保存した選択範囲が、1枚目の明部のルミノシティマスクになります。

なので、「アルファチャンネル1」から、「Bright 1」や「ハイライト 1」といった判別しやすい名称に変更しておきましょう。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

こうですね。

「Bright 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながらクリック、選択範囲を保存

今度は、 [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながら、先ほど保存した①「Bright 1」をクリックします(前段階の選択範囲はそのままで)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると、選択範囲が少し狭まるかと思います。

これで②をクリックし、この選択範囲を保存します。

「Bright 2」などの名称にする

先ほどの過程で保存した選択範囲が、2枚目の明部のルミノシティマスクになります。

なので、名称を「Bright 2」や「ハイライト 2」といった判別しやすい名称に変更しておきましょう。

これの繰り返し

同じ要領で、 [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながら、今度は①「Bright 2」をクリックします(前段階の選択範囲はそのままで)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると、選択範囲がさらに狭くなります。これを②をクリックして保存し、「Bright 3」や「ハイライト 3」とします。

このように同じ作業を繰り返し、必要に応じて「Bright 5」くらいまで作りましょう(Bright 5まで必要なければ、Bright 3で良い)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

このような感じですね。これで完成です。

明部のルミノシティマスクだと、「Bright 5」が最も明るい部分だけを選択していることになります。

暗部のルミノシティマスクの作成方法

次に、暗部のルミノシティマスクの作成方法です。先にザックリと手順を解説します。

  • 「Bright 1」チャンネルを [command(ctrl) ] を押しながらクリック
  • [command(Ctrl ) + Shift + I] で選択範囲を反転し保存
  • これを「Dark 1」などの名称にする
  • 「Dark 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながらクリック、選択範囲を保存
  • これを「Dark 2」などの名称にする
  • これの繰り返し

では、詳しく見てみましょう。

「Bright 1」チャンネルを [command(ctrl) ] を押しながらクリック

まず、 [command(ctrl) ] を押しながら「Bright 1」をクリックし、選択範囲を作成します。

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このような感じですね。

[command(Ctrl ) + Shift + I] で選択範囲を反転し保存

これだと「Bright 1」の選択範囲なので、[command(Ctrl ) + Shift + I] で選択範囲を反転させます。

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その後は①をクリックして選択範囲を保存する。

「Dark 1」などの名称にする

これで保存した選択範囲が、1枚目の暗部のルミノシティマスクになります。
なので、名称を「Dark 1」や「シャドウ 1」といった判別しやすい名称に変更しておきましょう。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

こうですね。

「Dark 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながらクリック、選択範囲を保存

今度は、 [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながら、先ほど保存した①「Dark 1」をクリックします(前段階の選択範囲はそのままで)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると、選択範囲が少し狭まるかと思います。

これで②をクリックし、この選択範囲をまた保存します。

「Dark 2」などの名称にする

先ほどの過程で保存した選択範囲が、2枚目の暗部のルミノシティマスクになります。

なので、名称を「Dark 2」や「シャドウ 2」といった判別しやすい名称に変更しておきましょう。

これの繰り返し

同じ要領で、 [command (Ctrl) + option (Alt) + Shift] を押しながら、①「Dark 2」をクリックします(前段階の選択範囲はそのままで)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると、選択範囲がさらに狭くなります。これを②をクリックし保存、「Dark 3」や「シャドウ 3」とします。

このように同じ作業を繰り返し、必要に応じて「Dark 5」くらいまで作りましょう(Dark 5まで必要なければ、Dark 3で良い)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

このような感じですね。これで完成です。

暗部のルミノシティマスクだと、「Dark 5」が最も暗い部分だけを選択していることになります。

中間部のルミノシティマスクの作成方法

最後に、中間部のルミノシティマスクの作成方法です。先にザックリと手順を解説します。

  • [command (Ctrl) + A] で全選択
  • 「Bright 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) ] を押しながらクリック
  • 「Dark 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) ] を押しながらクリック
  • 選択範囲を保存し、「Midtone 1」などの名称にする
  • これの繰り返し

このようにして、中間部のルミノシティマスクを作っていきます。

では、詳しく見てみましょう。

[command (Ctrl) + A] で全選択

まずは、[command (Ctrl) + A] で全選択します。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

ここから以下の手順で選択範囲を引いていく感じになります。

「Bright 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) ] を押しながらクリック

次に、「Bright 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) ] を押しながらクリックします。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると、上のような感じで、全選択状態から「Bright 1」が引かれます。

「Dark 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) ] を押しながらクリック

今度は、「Dark 1」を [command (Ctrl) + option (Alt) ] を押しながらクリックします。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

そうすると、上のような感じで、先ほどの選択範囲から「Dark 1」が引かれます。

補足

場合によっては「警告:50%以上選択されているピクセルがありません。選択範囲の境界線は表示されません。」というダイヤログが表示されることがあります。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

これは [OK] をクリックして作業を進めて構いません。

[OK] をクリックすると選択範囲が消えたように見えますが、選択範囲は保存可能です。

選択範囲を保存し、「Midtone 1」などの名称にする

選択範囲ができたら、①をクリックし選択範囲を保存します。これが1枚目の中間部のルミノシティマスクになります。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

なので、名前を「Midtone 1」などとしましょう。

これの繰り返し

2枚目の中間部のルミノシティマスクについては、再度 [command (Ctrl) + A] で全選択した上で、今度は「Bright 2」と「Dark 2」を引いていきます。

これを保存すれば「Midtone 2」となります。これを繰り返して必要なだけ中間部のルミノシティマスクを作成しましょう(Midtone 3まであれば十分かと)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

このような感じですね。

これで各種のルミノシティマスクが完成しました。では、使用例を見てみたいと思います。

ルミノシティマスク(輝度マスク)の実例

少しですが、ルミノシティマスクの実例を見てみましょう。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

上の写真はハイライト側が明る過ぎて階調感があまりないので、明部のルミノシティマスクを使いハイライト側だけ露出を下げます。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

このような感じで、明部のルミノシティマスクでレイヤーマスクを作り、トーンカーブを使用し露出を下げました(右画像)。

Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。
Photoshopでルミノシティマスク(輝度マスク)を作る方法。ブレンドや露出の調整に使えるレイヤーマスク。

右の画像はハイライトの明るさが抑えられ、階調感や色味が豊かになりました。

このような感じで、ルミノシティマスクは様々に使えます。露出ブレンドなどにも使える。

ルミノシティマスク(輝度マスク)を自動で生成してくれるプラグインもある

ルミノシティマスクは手動でも作れますが、自動で生成してくれるプラグインもあります。

まず、TK Basic V6 panelです。これは無料です。また、シンプルに使えるのでおすすめ。
ダンロード:TK Basic V6 panel公式

次に、RAYA PROです。これは有料のプラグイン。日本語の情報が少ないので、なかなか使いこなすのも大変です。ただ、非常に多機能。
ダンロード:RAYA PRO公式

まとめ

  • ルミノシティマスク(輝度マスク)は明るさに応じたレイヤーマスク
  • ルミノシティマスク(輝度マスク)には明部、中間部、暗部の3種類ある
  • ルミノシティマスク(輝度マスク)は写真の露出のコントロールやブレンドに使える

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