OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV
目次
メーカー概要
さらに軽く、さらに高画質に進化。本格的な撮影を存分に楽しめる小型軽量一眼。
引用:オリンパス製品情報
「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV」の特徴について
「E-M10 Mark IV」の立ち位置について
ミラーレス
エントリー
「E-M10 Mark IV」は気軽に高画質な撮影が楽しめるエントリーモデルのカメラです。エントリーモデルとは言え、手ぶれを抑える強力な5軸手ぶれ補正を搭載、画素数も2000万画素あります。また、自撮りなども気軽にできるモニターで、日常的に撮影が楽しめるカメラとなっている。
ちなみに、このカメラは2020年発売で最新モデルとなっています。旧モデルは2017年に発売された「E-M10 Mark III」です。
「E-M10 Mark IV」のボディーについて
質量383g
防塵防滴×
手ぶれ補正○
タッチパネル○
モニターチルト式
水準器○
フラッシュ内蔵:○
「E-M10 Mark IV」は重さ383gです。キッドレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」を装着しても約476gで、軽量コンパクトなので気軽に持ち歩けます。
さらに、金属外装にレザーの質感をあしらった高級感あふれるクラシックデザインは従来通り。

旧モデルからグリップ部の形状を変更し、通常撮影時のグリップ向上のほか、セルフィー時に左手で持つことを想定して、背面(液晶モニターと十字キーの間)にも突起を設けています。
液晶モニターはレンズ側に反転することができ、反転させることで自分撮りモードが起動、画面上のシャッターボタンに触れた1秒後にシャッターを切ることが可能です。

ファインダーについては、倍率1.23倍(換算0.615倍)、約236万ドットとなっています。ファインファー内の見え方がやや狭いのが、上位クラスのカメラに劣る点です。また、防塵防滴ではありません。
ただし、ボディ内5軸手ぶれ補正は搭載しており、効果は4.5段分です。

レンズ内手ぶれ補正では対応できない回転ぶれも補正できます。手持ち撮影をサポートし、ブレを軽減してくれる。また、ファインダー内も安定するので見やすくなりますね。
ただし、レンズ内手ぶれ補正とボディ内手ぶれ補正をシンクロさせる「5軸シンクロ手ぶれ補正」は不可です(ミドルクラス以上のモデルに対応)。
ちなみに、「E-M10 Mark IV」での新対応として、USB端子(microUSB形状)からのバッテリー充電や、電波式外部フラッシュを利用可能な点があります。
「E-M10 Mark IV」のセンサーについて
有効画素数2030万画素
ISO感度100-25600
TruePic VIII
「E-M10 Mark IV」は2020万画素のセンサーを搭載しています。旧モデルが1605万画素だったので画素数は増えている。上位モデルと遜色ない描写性能かと思います。
「E-M10 Mark IV」の連写性能について
メカ8.7コマ/秒
電子15コマ/秒
「E-M10 Mark IV」の連写は最高8.7コマ/秒、電子シッターを使えば最高15コマ/秒までの高速連写が可能です。電子シャーターは歪みなどの問題もありますが、15コマ/秒は相当早いですね。
連続撮影枚数については8.7コマ/秒の場合は、RAWで無制限(メモリーカード一杯まで)、15コマ/秒の場合はRAWで約42枚となっています。バッファーの容量も強化されている。
「E-M10 Mark IV」のAF性能について
AFポイント121点
「E-M10 Mark IV」は121点のAFエリアを備えています。プロフェッショナル向けのOM-D E-M1XのコントラストAFをベースに、動体追従アルゴリズムを一新、コントラストAFのフォーカス精度の高さを生かしながら、動く被写体への追従精度が大幅に向上しています。動き回る子どもにも高い精度でピントを合わせることができる。
また、モニターにタッチすることでピントを合わせ撮影できる「タッチAFシャッター」に対応。人物の顔や、カメラに近い方の瞳を検出してフォーカスを行う顔優先AF・瞳優先AFも可能です。
「E-M10 Mark IV」の動画性能とネットワークについて
4K動画○
フルHD○
Wi-Fi○
Bluetooth○
「E-M10 Mark IV」は4K30pの動画に対応しています。連続最大で29分まで。
そして、「E-M10 Mark IV」はWi-Fi・Bluetoothを内蔵しているので、対応アプリのインストールで、画像転送やリモート撮影といった機能を使えます。撮影したらすぐにスマートフォンに転送できるので、SNSへのシェアも簡単ですね。Bluetoothの常時接続やバッググラウンド通信に対応し、バッグの中にカメラを入れたままでも画像の閲覧・転送が可能。
「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV」と旧モデル「E-M10 Mark III」との違い
旧モデルである「E-M10 Mark III」との主な違いは以下の通りです。
- ボディー
- 画素数
- 連写性能
- Bluetooth
ボディー
「E-M10 Mark IV」は383gですが、「E-M10 Mark III」は410gで、新モデルの方がやや軽量です。また、「E-M10 Mark III」のモニターはチルト式ですが、レンズ側に反転させることができません。この点で新モデルである「E-M10 Mark IV」の方が自撮りなどに優位です。
また、手ぶれ補正について「E-M10 Mark IV」は4.5段分、「E-M10 Mark III」は4.0段分なので、新モデルの方がやや効きが良いです。さらに、新モデルである「E-M10 Mark IV」はUSB端子(microUSB形状)からのバッテリー充電や、電波式外部フラッシュを利用可能になっています。
画素数
「E-M10 Mark IV」は2030万画像ですが、「E-M10 Mark III」は1605万画素で、新モデルである「E-M10 Mark IV」の方が高画素です。ちなみに、画像処理エンジンは同じ。
連写性能
「E-M10 Mark IV」の連写は最高8.7コマ/秒、電子シッターを使えば最高15コマ/秒までの高速連写が可能ですが、「E-M10 Mark III」は最高8.6コマ/秒までの連写に留まります。
バッファーについても、「E-M10 Mark IV」は8.7コマ/秒でメモリーカード一杯まで(RAW)、15コマ/秒で約42枚(RAW)となっていますが、「E-M10 Mark III」は8.6コマ/秒で約21コマ(RAW)です。
Bluetooth
「E-M10 Mark IV」はBluetoothを搭載していますが、「E-M10 Mark III」は搭載していません。
「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark IV」と上位機「E-M5 Mark III」との違い
上位機である「E-M5 Mark III」との主な違いは以下の通りです。
- ハイレゾショット
- ボディ性能
- 連写性能
- 動画性能
- 通信
ハイレゾショット
「E-M10 Mark IV」はハイレゾショットが不可ですが、「E-M5 Mark III」はハイレゾショット可能です。ちなみに、ハイレゾショットとは0.5ピクセル単位でイメージセンサーを動かし、連続で8枚撮影して合成することで、5000万画素相当の高解像写真を生成する機能です。細かなディテールまでしっかり描写可能になる。
ボディ性能
「E-M10 Mark IV」は383g、「E-M5 Mark III」は414gです。後者の方がちょっと重い。ただし、「E-M5 Mark III」は防塵防滴構造になっており、ボディ内手ぶれ補正は「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応しています。
また、「E-M5 Mark III」のモニターは2軸で可動するのでより自由度が高いです。
そして、「E-M10 Mark IV」のファインダー倍率は1.23倍(換算0.615倍)なのに対し、「E-M5 Mark III」は1.37倍(換算0.685倍)なので、上位モデルである「E-M5 Mark III」の方がファインダー内がより広く見えます。
連写性能
「E-M10 Mark IV」はメカシャッターで8.7コマ/秒、電子シャッターで15コマ/秒なのに対し、「E-M5 Mark III」はメカシャッターで10コマ/秒、電子シャッターで30コマ/秒の連写性能となっています。
ちなみに、「E-M5 Mark III」は1/8000秒の高速メカニカルシャッターに対応しています(「E-M10 Mark IV」は1/4000秒まで)。明るい屋外で大口径レンズを開放でも使えます。
動画性能
「E-M10 Mark IV」は4K(3840x2160)30pの動画撮影が可能ですが、これに加え「E-M5 Mark III」はさらにCinema4K(C4K) 24pの4K動画記録に対応可能です。
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | ミラーレス |
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マウント | Mフォーサーズ |
寸法 | 121.7mm(W)×84.6mm(H)×49mm(D) |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約383g(CIPA準拠 付属充電池およびメモリーカード含む) |
防塵防滴 | × |
ボディ内手ブレ補正 | ○(5軸手ブレ補正) |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | ○ |
バッテリー寿命 | 約360枚 |
センサー
センサーサイズ | フォーサーズ |
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センサー備考 | - |
有効画素数 | 2030万画素 |
ローパスフィルター | ローパスフィルターレス |
画像処理エンジン | TruePic VIII |
静止画記録形式
記録メディア | SD、SDHC(UHS-I / II)、SDXC(UHS-I / II) |
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画像ファイル形式 | JPEG、RAW(12bitロスレス圧縮)、JPEG+RAW |
記録画素数 | RAW:5184×3888 / JPEG:5184×3888~1280×960 |
スロット数 | シングルスロット |
オートフォーカス
AF方式 | ハイスピードイメージャAF |
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フォーカスポイント | 121点 |
検出範囲 | - |
フォーカス備考 | 瞳優先AF:Off/近距離の瞳優先 |
シャッター
シャッター形式 | 電子制御フォーカルプレーン式、電子先幕シャッター、電子シャッター |
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シャッタースピード | 電子:1/16000~60秒、 電子先幕:1/320~60秒、 メカニカル:1/4000~60秒 |
連写速度 | 最速8.7コマ / 秒 |
連続撮影可能枚数 | 連写H・最高速時 [RAW]:カード容量一杯まで |
露出制御
撮影感度 | 100 ~ 25600 |
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測光方式 | TTL撮像センサー測光 |
測光モード | 324分割デジタルESP測光、中央部重点平均測光、スポット測光、スポット測光ハイライト / シャドー |
ファインダー
ファインダー形式 | アイレベル式OLEDビューファインダー、約236万ドット |
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視野率 | 100% |
倍率 | 約1.23倍(35mm判換算で0.615倍) |
モニター
可動・タッチパネル | タッチパネル対応、チルト式 |
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画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約104万ドット |
動画撮影
4K | 4K 30p |
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フルHD | フルHD 60p |
ネットワーク
WI-Fi | ○ |
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Bluetooth | ○ |
その他
使用可能温度 | 0 ~ +40℃(動作時)、-20 ~ +60℃(保存時) |
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使用可能湿度 | 30 ~ 90%(動作時)、10 ~ 90%(保存時) |
発売日 | 2020-09-18 |