「PENTAX K-1」の詳細情報
メーカー概要
フルサイズの、K。撮影者にとって最良のカメラとは何か。半世紀以上におよぶ、ペンタックス一眼レフの歴史はその問いに真摯に向き合い、独創的な技術を追求してきた飽くなき革新と進化の歴史である。そのペンタックスのDNAが、すべての力をもって35ミリフルサイズのフォーマットに結実する。“1”の称号を掲げたそのカメラは、デジタル一眼レフKシリーズの最高峰として君臨する。
引用:ペンタックス製品情報
「PENTAX K-1」の特徴について
「PENTAX K-1」の立ち位置について
一眼レフ
ハイエンド
「PENTAX K-1」はペンタックスのフルサイズ一眼レフカメラです。長い間、ペンタックスにはAPS-C機のラインナップしかありませんでしたが、2016年に初となるフルサイズ一眼レフカメラを発売しました。それが「K-1」です。
ちなみに、2018年に「K-1」の後続モデルとなる「PENTAX K-1 Mark II」が発売されています。ただし、マイナーチェンジです。
「PENTAX K-1」のボディーについて
質量1010g
防塵防滴○
手ぶれ補正○
タッチパネル×
モニターフレキシブル
水準器○
フラッシュ内蔵:×
「PENTAX K-1」は重さ10101gです。フルサイズ一眼レフの中でも重い部類かと思います。しかし、ボディの87ヶ所にシーリングを施し、水滴や砂ぼこりの浸入を防ぐ、強力な防塵防滴。そして、マイナス10度にも耐える耐低音設計となっています。もちろん、マグネシウム合金製の高強度・高耐久ボディで、ダブルスロットです。
ファインダーはペンタプリズムで、視野率100%、倍率約0.70倍。広いファインダーです。そして、手ぶれ補正を搭載しています。

5軸手ぶれ補正で効果は5.0段分です。
この手ぶれ補正を利用することで「アストロトレーサー」という機能が使えます。これはGPSユニット「O-GPS1」(別売)を装着することで、天体追尾撮影をする機能。GPS情報から天体の動きを割り出し、イメージセンサーを天体の動きに同調して移動させることで、長時間露光しても星が流れることなく、点像として美しく描写できます。
さらに、GPSユニット「O-GPS1」を用いると、電子コンパスに対応し、カメラが向いている方角を液晶モニターに表示してくれる。なので、例えば日の出前の撮影準備や山岳撮影に必要な山座同定が簡単に行えます。
あとは、手ぶれ補正機構を利用して、自動的に画面の傾きを水平に補正する「自動水平補正」もあります。変わった機能ですね。
そして、3.2型(約103.7万ドット)の大型モニターは、フレキシブルチルトという変わった動きをします。

上下左右どの方向にも向けられるモニターです。ただし、180度回転して自撮りなどはできないようです。
「PENTAX K-1」のセンサーについて
有効画素数3640万画素
ISO感度100-204800
PRIME IV
「PENTAX K-1」は3640万画素のセンサーを搭載しています。やや高画素です。ローパスフィルターレスなので解像度も高められています。
ここでDxOMarkのセンサースコアを確認してみましょう。
PENTAX K-1 | D850 | α7R III | EOS 5D Mark IV | |
Overall Score (センサーの総合点) | 96 | 100 | 100 | 91 |
Color Depth (色の再現域と分離) | 25.4 | 26.4 | 26.0 | 24.8 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) | 14.6 | 14.8 | 14.7 | 13.6 | Low-Light ISO (DxOの基準で許容 できる最高のISO感度) | 3280 | 2660 | 3523 | 2995 |
「Nikon D850」や「SONY α7R III」と比較すると劣る点はあるようですが、「PENTAX K-1」は高感度耐性でかなり頑張っています。「CANON EOS 5D Mark IV」には全体的に優っている。
価格を考えても「PENTAX K-1」は、なかなか優秀なセンサーを搭載しているかと思います。
それから、「PENTAX K-1」は「リアル・レゾリューション・システム」を搭載しています。イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影、それらを合成することで超高精細画像を生成します(三脚が必要)。なので、3640万画素以上の解像力を引き出すことが可能です。
「PENTAX K-1」の連写性能について
最高連写4.4コマ/秒
「PENTAX K-1」の連写は最高4.4コマ/秒です。正直なところこれは遅いです。連続撮影枚数も70コマ(JPEG)、17コマ(RAW)なので、多くはありません。連写が遅いので問題ないかもしれませんが。「PENTAX K-1」は動きの速いものを得意とするカメラではないようですね。
「PENTAX K-1」のAF性能について
AFポイント33点
「PENTAX K-1」は33点のAFポイントを搭載しています。

33点のうち中央25点はクロスタイプを採用しているようですね。33点はちょっと少ないです。ペンタックスはAF性能で他社に劣るように思います。ただし、−3EV低輝度対応なので暗所にはそこそこ強いです。
「PENTAX K-1」の動画性能とネットワークについて
4K動画×
フルHD○
Wi-Fi○
Bluetooth×
「PENTAX K-1」はフルHD60pでの動画撮影が可能です。4Kインターバル動画なども可能。
そして、Wi-Fiにも対応しているので、スマホやタブレットなどとワイヤレスで連携。撮った写真をその場で転送し、すぐに手元で楽しむことができます。
「PENTAX K-1」と新モデル「PENTAX K-1 Mark II」との違い
新モデルである「PENTAX K-1 Mark II」との主な違いは以下の通りです。マイナーチェンジで、ボディーなどは同じ仕様です。
- アクセラレーターユニット
- リアル・レゾリューション・システム
- ISO感度
アクセラレーターユニット
「PENTAX K-1 Mark II」は自社開発の「アクセラレーターユニット」が新たに搭載。これにより、「PENTAX K-1」と比較して、解像感や高感度での色彩再現性の向上、ノイズ低減を実現しています。
リアル・レゾリューション・システム
「PENTAX K-1」はリアル・レゾリューション・システムを使った撮影は三脚が必要でしたが、「PENTAX K-1 Mark II」では手持ちでの撮影が可能になっています。
ISO感度
「PENTAX K-1」の常用感度はISO100~204800ですが、「PENTAX K-1 Mark II」はISO100~819200になっています。
ライバルカメラ
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | 一眼レフ |
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マウント | Kマウント |
寸法 | 約136.5mm(幅)×110mm(高)×85.5mm(厚) |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約1010g |
防塵防滴 | ○ |
ボディ内手ブレ補正 | ○(5軸手ブレ補正) |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | × |
バッテリー寿命 | 撮影可能枚数:約760枚 |
センサー
センサーサイズ | フルサイズ |
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センサー備考 | - |
有効画素数 | 3640万画素 |
ローパスフィルター | ローパスフィルターレス |
画像処理エンジン | PRIME IV |
静止画記録形式
記録メディア | SD、SDHC、SDXCメモリーカード |
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画像ファイル形式 | RAW(PEF/DNG)、JPEG |
記録画素数 | PEG:L(36M:7360x4912)、M(22M:5760x3840)、S(12M:4224x2816)、XS(2M:1920x1280) RAW:(36M:7360x4912) |
スロット数 | ダブルスロット |
オートフォーカス
AF方式 | TTL位相差検出式 |
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フォーカスポイント | 33点 |
検出範囲 | EV-3~18 |
フォーカス備考 | - |
シャッター
シャッター形式 | 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
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シャッタースピード | 1/8000秒~30秒 |
連写速度 | 最高約4.4コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | JPEG:70コマ、RAW:17コマ |
露出制御
撮影感度 | ISO100~204800 |
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測光方式 | 8.6万画素RGBセンサーによるTTL開放測光 |
測光モード | 分割測光/中央重点/スポット |
ファインダー
ファインダー形式 | ペンタプリズム |
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視野率 | 100% |
倍率 | 約0.70倍 |
モニター
可動・タッチパネル | フレキシブルチルト式 |
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画面サイズ/ドット数 | 3.2型/約103.7万ドット |
動画撮影
4K | × |
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フルHD | フルHD(1920x1080) 60p |
ネットワーク
WI-Fi | ○ |
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Bluetooth | × |
その他
使用可能温度 | -10℃~+40℃ |
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使用可能湿度 | 85%以下 |
発売日 | 2016-04-28 |