「Panasonic LUMIX DC-S1」の詳細情報
メーカー概要
世界初4K/60p動画記録を実現。撮影領域を広げる、高感度フルサイズミラーレス一眼。
引用:パナソニック製品情報
「Panasonic LUMIX DC-S1」の特徴について
「LUMIX DC-S1」の立ち位置について
ミラーレス
スタンダード
「LUMIX DC-S1」はパナソニックのフルサイズミラーレスカメラであるSシリーズで、スタンダードモデルに該当するかと思います。
Sシリーズでは他に高画素機である「LUMIX DC-S1R」、動画に特化された「LUMIX DC-S1H」がランナップされています。
「LUMIX DC-S1」のボディーについて
質量1017g
防塵防滴○
手ぶれ補正○
タッチパネル○
モニターチルト式
水準器○
フラッシュ内蔵:×
「LUMIX DC-S1」は重さ1017gです。フルサイズミラーレスは600g代が多い中で、これは重量感がある。しかしながら、マグネシウム合金フレームが採用され非常に堅牢で、厳しい落下・耐衝撃試験をクリアしています。また、当然に防塵防滴・耐低温設計です。また、SDカードとXQDカードのダブルスロットとなっています。
モニターは3.2型(約210万ドット)なので、大型高繊細になっており、3方向でチルト可動するようになっています。横位置、縦位置でも対応できるので、通常のチルト式よりも利便性が高いです。タッチパネル対応で「タッチシャッター」なども可能。
ファインダーは倍率0.78倍で約576万ドットの有機ELパネルを採用しています。広く見え非常に高繊細です。また、120fpsの高フレームレートと約0.005秒の高速表示を実現しているので、動きの速い被写体でも滑らかに見えます。そして、「ライブビューブースト」も可能。

これは増感して表示することで、暗い場所を明るく表示する機能です。夜景や星景の撮影で非常に役立ちます。
そして、パナソニックお得意のボディ内手ぶれ補正を搭載。単体で6.0段分、レンズ内手ぶれ補正と連動させる「Dual I.S.2」では中望遠~望遠域までシャッター速度6.5段分もの手ぶれ補正効果を発揮します。

超強力な補正効果で、手持ち撮影をサポートします。
他にもジョイステックの採用など操作性は良いです。重いですが非常に高性能なボディーとなっていますね。
「LUMIX DC-S1」のセンサーについて
有効画素数2420万画素
ISO感度100-51200
ヴィーナスエンジン
「LUMIX DC-S1」は2420万画素のセンサーを搭載。通常の画素数ですが、ローパスフィルターレスなので繊細感が高められています。また、反射防止効果のあるARコーティング処理されているので、フレアも抑制されている。
ちなみに、センサーをシフトさせながら8回連続で自動撮影を行い、カメラ内で自動合成処理を行うハイレゾモードを搭載しています。元々は2420万画素ですが、この機能により9600万画素相当の画像を生成可能。超高解像な画を得られます。
次に、ここでDxOMarkのスコアを確認してみましょう。
LUMIX DC-S1 | α7 III | Z6 | EOS R | |
Overall Score (センサーの総合点) | 95 | 96 | 95 | 89 |
Color Depth (色の再現域と分離) | 25.2 | 25 | 25.3 | 24.5 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) | 14.5 | 14.7 | 14.3 | 13.5 | Low-Light ISO (DxOの基準で許容 できる最高のISO感度) | 3333 | 3730 | 3299 | 2742 |
ソニーのセンサーには敵わないようですが、ニコンZ6とほぼ同じ性能、キヤノンEOS Rには大きく優っています。「LUMIX DC-S1」は非常に優秀なセンサーです。
「LUMIX DC-S1」の連写性能について
メカ9コマ/秒
電子9コマ/秒
「LUMIX DC-S1」はメカシャッター、電子シャッターともに9コマ/秒の連写が可能です。電子シャッターを使った場合は、もう少し速さが欲しいところですね。連続撮影枚数はRAWで90枚以上あるので、バッファー容量は大容量です。
ちなみに、「6Kフォト」が可能です。これは1秒30コマの動画の中から約1800万画素の画像を切り取れる機能です。動画の中から画像を取り出すので、シャッターチャンスを逃しにくいです。ただし、RAWは不可でJPEG画像となります。あとは、1秒60コマの動画の中から約830万の画像を切り取る「4Kフォト」も可能です。
「LUMIX DC-S1」のAF性能について
AFポイント225点
「LUMIX DC-S1」は225点のAFポイントを搭載。そして、パナソニックの高性能オートフォーカスを表す「空間認識AF」というものが採用されています。「空間認識AF」は画面に写るすべての被写体との距離を瞬時に算出することで高速AFを可能にしています。さらに、-6EVもの暗さに対応しているので、暗所にもかなり強いです。
もちろん、顔・瞳AFや動物認識AFなど使えます。これはAIによるディープラーニング技術が応用されており、追尾精度が向上している。
「LUMIX DC-S1」の動画性能について
4K動画○
フルHD○
「LUMIX DC-S1」はフルサイズミラーレスとして初めて4K/60p動画記録に対応しました。激しい動きのある撮影シーンでもコマ落ちが少ない自然でなめらかな映像で撮影でき、色彩やディテールをより高精細・高画質に記録できる。連続撮影時間は4K60p時で29分59秒、4K30p時で時間制限なし。
また、4:2:2の10bit記録が可能なので、色再現性を重視する場合やポスト処理を前提とした動画制作においても、外部レコーダーを使用せずに機動性の高い撮影が行えます。ちなみに、動画記録中にHDMI端子から同時に4:2:2 10bitにて映像出力する「HDMIモニタリングスルー」機能を搭載。
それから、広ダイナミックレンジ、広色域の14+ストップV-Log/V-Gamutに対応。暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、豊かな階調と色情報を活用した美しい映像表現が可能です。
「LUMIX DC-S1」のネットワークについて
Wi-Fi○
Bluetooth○
「LUMIX DC-S1」は、Wi-FiとBluetoothに対応。簡単にスマホやタブレットとペアリングでき、低電力でカメラ本体と常時接続しておくことが可能です。専用アプリ「Panasonic Image App」でリモート操作をする際は、撮影前の待機中はBluetooth®で省エネ接続をさせておき、撮影中は転送速度の速いWi-Fi®接続に自動で切り替え撮影した画像を確認する等の使い方もでき、より省電力で効率もよくスムーズな撮影が可能です。
「Panasonic LUMIX DC-S1」と「DC-S1R」との違い
「DC-S1R」との主な違いは以下の通りです。
- 画素数
- ISO感度
- 連写性能
- 動画性能
画素数
「LUMIX S1」は2420万画素のセンサーを搭載していますが、「LUMIX S1R」は4730万画素です。また、「LUMIX S1」はハイレゾリューションモードにより9600万画素相当の画像を生成できるのに対し、「LUMIX S1R」は1億8700万画素相当もの高解像度画像に対応します。
ISO感度
「LUMIX S1」は常用でISO 100-51200・拡張でISO 50-204800に対応しますが、「LUMIX S1R」は常用でISO 100-25600・拡張でISO 50-51200です。低画素な「LUMIX S1」の方がより高感度性能に優れています。
連写性能
「LUMIX S1」と「LUMIX S1R」は9コマ/秒で連写速度は同じですが、連続撮影枚数について「LUMIX S1」が90枚以上(RAW)なのに対し、「LUMIX S1R」は40枚以上(RAW)になっています。「LUMIX S1」の方が連写が途切れにくいです。
動画性能
「LUMIX S1」は4K60p時で連続29分59秒まで、4K30p時で時間制限なしの撮影が可能でしたが、「LUMIX S1R」はいずれも連続最大15分までとなっています。
あと、4K 60p 4:2:2のHDMIモニタリングスルー出力、4K 30p 4:2:2 10bitの内部記録、Log(V-Log)撮影などは「LUMIX S1」のみです。
ライバルカメラ
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | ミラーレス |
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マウント | Lマウント |
寸法 | 幅 約148.9mm x 高さ 約110mm x 奥行 約96.7mm |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約1017g |
防塵防滴 | ○ |
ボディ内手ブレ補正 | ○ |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | × |
バッテリー寿命 | ファインダー使用時:380枚、液晶モニタ使用時:400枚 |
センサー
センサーサイズ | フルサイズ |
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センサー備考 | - |
有効画素数 | 2420万画素 |
ローパスフィルター | ローパスフィルターレス |
画像処理エンジン | ヴィーナスエンジン |
静止画記録形式
記録メディア | XQDカード /SDメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード |
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画像ファイル形式 | JPEG/RAW |
記録画素数 | 5328 x 4000(L)、3792 x 2848(M)、2688 x 2016 (S) 、4992 x 3744 (6K PHOTO)、3328 x 2496(4K PHOTO) |
スロット数 | ダブルスロット XQDカード/SDカード |
オートフォーカス
AF方式 | 映像検出によるTTL方式(コントラストAF) |
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フォーカスポイント | 225点 |
検出範囲 | EV -6~18 |
フォーカス備考 | 自動認識(顔・瞳・人体・動物) |
シャッター
シャッター形式 | フォーカルプレーンシャッター |
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シャッタースピード | メカシャッター:60~1/8,000秒、電子先幕:60~1/2,000秒、電子シャッター:60~1/8,000秒 |
連写速度 | メカシャッター:約9コマ/秒、電子シャッター:約9コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW連写:90枚以上 |
露出制御
撮影感度 | ISO100~51200 |
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測光方式 | 1728分割測光 |
測光モード | マルチ測光/中央重点測光/スポット測光/ハイライト重点測光 |
ファインダー
ファインダー形式 | 0.5型 / 約576万ドット |
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視野率 | 100% |
倍率 | 約0.78倍 |
モニター
可動・タッチパネル | タッチパネル対応、チルト式 |
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画面サイズ/ドット数 | 3.2型 / 約210万ドットモニター |
動画撮影
4K | 4K(3840x2160) 60p |
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フルHD | Full HD(1920×1080)60p |
ネットワーク
WI-Fi | ○ |
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Bluetooth | ○ |
その他
使用可能温度 | -10℃~+40℃ |
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使用可能湿度 | 10~80 % |
発売日 | 2019-03-23 |