「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」の詳細情報と「E-M10 Mark III」との違い
目次
メーカー概要
小型軽量ボディーに高性能を凝縮。本格的な撮影を軽快に行えるOM-D E-M5 Mark III。
引用:オリンパス製品情報
「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」の特徴について
「E-M5 Mark III」の立ち位置について
ミラーレス
ミドルクラス
「E-M5 Mark III」はOM-Dシリーズのミドルクラスモデルです。ボディーが防塵防滴構造になっているなど、エントリーモデルにはない仕様となっています。ちなみに、このカメラは2019年発売で、2015年に発売になった「E-M5 Mark II」の後続モデルです。
「E-M5 Mark III」のボディーについて
質量414g
防塵防滴○
手ぶれ補正○
タッチパネル○
モニターチルト式
水準器○
フラッシュ内蔵:×
「E-M5 Mark III」は重さ414gで軽量。また、防塵・防滴・-10℃耐低温設計なので厳しい環境での撮影にも対応できます。ただし、旧モデルはマグネシウム合金を使用していましたが、「E-M5 Mark III」はプラスチック製です。これにより大幅に軽量化しているのでしょうが、重厚感みたいなものは薄い印象になりました(旧モデルよりも55g軽量化)。
ファインダーについは、倍率1.37倍(換算0.685倍)で約236万ドットとなっています。モニターは2軸で可動するチルト式で、より自由度が高いです。
そして、「E-M5 Mark III」はボディ内5軸手ぶれ補正を搭載しています。効果は5.5段分です。

暗い場所や望遠撮影時も手ぶれを強力に排除してくれます。また、ファインダー像のぶれを止めることもできるので、安定したフレーミングが可能になる。
さらに、レンズ内手ぶれ補正機構を搭載したレンズと組み合わせることで、効果6.5段もの強力な補正性能を実現する「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応しています。
「E-M5 Mark III」のセンサーについて
有効画素数2037万画素
ISO感度200- 25600
TruePic VIII
「E-M5 Mark III」は有効画素数2037万画素のセンサー搭載しています。マイクロフォーサーズにしては高画素な部類で繊細感があります。
また、「三脚ハイレゾショット」に対応しています(手持ちハイレゾショット」は非対応)。これは0.5ピクセル単位でイメージセンサーを動かし、連続で8枚撮影して合成することで、5000万画素相当の高解像写真を生成する機能です。細かなディテールまでしっかり描写可能です。
ちなみに、「三脚ハイレゾショット」は三脚を使用しての撮影になり、「手持ちハイレゾショット」とは違います。
「E-M5 Mark III」の連写性能について
メカ10コマ/秒
電子30コマ/秒
「E-M5 Mark III」の連写は最高10コマ/秒です(メカシャッター使用でAF/AE固定時、AF/AE追従は6コマ/秒)。さらに、電子シャッターを使うと最高30コマ/秒まで速くなります(AF/AE固定時、AF/AE追従は10コマ/秒)。高速連写が可能なので、被写体の一瞬も逃しにくい。
また、連続撮影可能枚数は約150コマ(RAW)なので、連写も止まりにくいです。バッファーは大容量。そして、フリッカーレス撮影対応なのも室内撮影で良いですね。
さらに、「プロキャプチャーモード」にも対応しています。これはタイムラグが原因で撮り逃していた決定的瞬間を記録できる機能です。シャッターを半押ししていてる間、バッファメモリに画像を仮保持しておき、シャッターを切った瞬間の最大14コマまでさかのぼって記録可能になります。決定的瞬間に反応が遅れてしまっても、ちゃんと撮影できている可能性が高まる。
「E-M5 Mark III」のAF性能について
AFポイント121点
「E-M5 Mark III」は121点オールクロス像面位相差AFセンサーを備えています。これはフラッグシップ機「E-M1X」と同じ仕様。

高速で高精度なAFを実現しています。もちろん、「タッチAFシャッター」や「瞳優先AF」も可能。
「E-M5 Mark III」の動画性能とネットワークについて
4K動画○
フルHD○
Wi-Fi○
Bluetooth○
「E-M5 Mark III」は4K 30p、Cinema4K(C4K) 24pの4K動画記録に対応です(連続最大29分まで)。4K記録時は102Mbps、Cinema4K(C4K)記録時は237Mbpsの高ビットレート記録が可能。また、120 fps のハイスピード動画も撮れます。
そして、Bluetoothにも対応。スマートフォンアプリ「OI.Share」を起動するだけで、Bluetoothを介してカメラとスマートフォンのWi-Fi接続が可能。撮影した画像はシェア予約でスマートフォンに自動転送できます。
「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」と旧モデル「E-M5 Mark II」との違い
旧モデルである「E-M5 Mark II」との主な違いは以下の通りです。
- 画素数
- AF性能
- 連写性能
- 動画性能
- 通信
画素数
「E-M5 Mark III」は2037万画素ですが、「E-M5 Mark II」は1605万画素で、新モデルの方がより高画素で繊細感が高いです。
また、「E-M5 Mark III」は画像処理エンジン「TruePic VIII」、「E-M5 Mark II」は「TruePic VII」なので、「E-M5 Mark III」の方がより新しい。
AF性能
「E-M5 Mark III」は121点オールクロス像面位相差AFセンサーを採用していますが、「E-M5 Mark II」は81点のAFエリアで、新モデルの方がより素早く正確にピント合わせが可能となっています。
連写性能
両機とも10コマ/秒の連写速度ですが、連続撮影可能枚数が「E-M5 Mark III」は約150コマ(RAW)なのに対し、「E-M5 Mark II」は約16コマ(RAW)で、新モデルの方がずっと多いです。
動画性能
「E-M5 Mark III」は4K 30p、Cinema4K(C4K) 24pの4K動画記録に対応ですが、「E-M5 Mark II」はフルHDまでの動画撮影です。
通信
「E-M5 Mark III」はBluetoothにも対応していますが、「E-M5 Mark II」はWi-Fiのみに対応です。
「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」と上位機「E-M1 Mark II」との違い
上位機である「E-M1 Mark II」との主な違いは以下の通りです。
- ボディー
- 連写性能
- バッテリーライフ
ボディー
「E-M5 Mark III」は重さ414g、「E-M1 Mark II」は574gです。上位機「E-M1 Mark II」の方が重いですが、マグネシウム合金製でより堅牢になっています。それから「E-M1 Mark II」はグリップが大型化されホールドしやすくなっている。
また、「E-M1 Mark II」はダブルスロットです(「E-M5 Mark III」はシングル)。なので、バックアップも可能で信頼性が高い。
やはりボディー性能は上位機の「E-M1 Mark II」の方が高性能ですね。
連写性能
「E-M5 Mark III」はメカシャッターで10コマ/秒の連写でしたが、「E-M1 Mark II」はメカシャッターで15コマ/秒でより高速です。
バッテリーライフ
「E-M5 Mark III」のバッテリーライフは約310枚(ファインダー使用)ですが、「E-M1 Mark II」は440枚(ファインダー使用)です。上位機の「E-M1 Mark II」の方が1.4倍長持ち。
「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」と下位機「E-M10 Mark III」との違い
下位機である「E-M10 Mark III」との主な違いは以下の通りです。
- 画素数
- ボディ性能
- 連写性能
- 動画性能
- 通信
画素数
「E-M5 Mark III」は2037万画素、「E-M10 Mark III」は1605万画素です。「E-M5 Mark III」はハイレゾショットも可能。下位機「E-M10 Mark III」はハイレゾは不可です。
ボディ性能
「E-M5 Mark III」は414g、「E-M10 Mark III」は410gです。「E-M5 Mark III」は防塵防滴構造になっていますが、「E-M10 Mark III」は防塵防滴構造ではありません。ちなみに、両機とも5軸手ぶれ補正を搭載していますが、さらに「E-M5 Mark III」はレンズ内手ぶれ補正とシンクロさせる「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応しています。
また、「E-M5 Mark III」のモニターは2軸で可動するのでより自由度が高いですが、「E-M10 Mark III」のモニターは通常のチルト式です。
そして、「E-M5 Mark III」のファインダー倍率は1.37倍(換算0.685倍)なのに対し、「E-M10 Mark III」は1.23倍(換算0.615倍)なので、「E-M5 Mark III」の方がよりファインダー内が広く見えます。
連写性能
「E-M5 Mark III」は10コマ/秒、「E-M10 Mark III」は8.6コマ/秒の連写性能となっています。また、「E-M5 Mark III」は約150コマ(RAW)の連続撮影が可能でバッファーも大容量です(「E-M10 Mark III」は約21コマ)。
ちなみに、「E-M5 Mark III」は1/8000秒の高速メカニカルシャッターに対応しています(「E-M10 Mark III」は1/4000秒まで)。明るい屋外で大口径レンズを開放でも使えます。
動画性能
「E-M5 Mark III」は4K(3840x2160)30p、Cinema4K(C4K) 24pの4K動画記録に対応可能ですが、「E-M10 Mark III」は4K(3840x2160)30pまでで、Cinema4Kは不可です
通信
「E-M5 Mark III」はBluetoothに対応していますが、「E-M10 Mark III」はWi-Fiのみの対応です。
ライバルカメラ
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | ミラーレス |
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マウント | Mフォーサーズ |
寸法 | 125.3mm(W)×85.2mm(H)×49.7mm(D) |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約414g |
防塵防滴 | ○ |
ボディ内手ブレ補正 | ○(5軸手ブレ補正) |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | × |
バッテリー寿命 | 約310枚(東芝 SDXU-D032G 使用時、IS ON、フラッシュ非装着、CIPAの試験基準による) |
センサー
センサーサイズ | フォーサーズ |
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センサー備考 | - |
有効画素数 | 約2037万画素 |
ローパスフィルター | ローパスフィルターレス |
画像処理エンジン | TruePic VIII |
静止画記録形式
記録メディア | SDメモリーカード(SDHC、SDXC、UHS-I、II対応) |
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画像ファイル形式 | RAW(12bitロスレス圧縮)、JPEG、RAW+JPEG |
記録画素数 | [RAW]5184×3888、 [JPEG]5184×3888~1024×768 |
スロット数 | シングルスロット |
オートフォーカス
AF方式 | ハイスピードイメージャAF |
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フォーカスポイント | 121点 |
検出範囲 | - |
フォーカス備考 | 瞳優先AF:Off/近距離の瞳優先/右側の瞳優先/左側の瞳優先 |
シャッター
シャッター形式 | 電子制御フォーカルプレーンシャッター、電子先幕シャッター、 電子シャッター、フリッカースキャン |
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シャッタースピード | 電子:1/32000~60秒、 電子先幕:1/320~60秒、 メカニカル:1/8000~60秒 |
連写速度 | メカシャッター: 約10コマ/秒(AF/AE固定)、メカシャッター: 約6コマ/秒(AF/AE追従)、電子シャッター: 約30コマ/秒(AF/AE固定)、電子シャッター: 約10コマ/秒(AF/AE追従) |
連続撮影可能枚数 | [RAW]:約150コマ |
露出制御
撮影感度 | ISO200~25600 |
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測光方式 | TTL撮像センサー測光 |
測光モード | 324分割デジタルESP測光、中央部重点平均測光、スポット測光、スポット測光ハイライト/シャドー |
ファインダー
ファインダー形式 | アイレベル式OLEDビューファインダー/約236万ドット |
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視野率 | 約100% |
倍率 | 約1.37倍(35mm判換算で0.685倍) |
モニター
可動・タッチパネル | タッチパネル対応、チルト式 |
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画面サイズ/ドット数 | 3.0型/約104万ドット |
動画撮影
4K | C4K(4096x2160)24p、 4K(3840x2160)30p |
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フルHD | フルHD(1920x1080) 60p |
ネットワーク
WI-Fi | ○ |
---|---|
Bluetooth | ○ |
その他
使用可能温度 | -10℃~+40℃(動作時)、-20℃~+60℃(保存時) |
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使用可能湿度 | 30%~90%(動作時)、10%~90%(保存時) |
発売日 | 2019-11-20 |