「SONY α7R IV ILCE-7RM4」の詳細情報と「α7R Ⅲ」との違い
メーカー概要
世界初有効約6100万画素、最高約10コマ/秒高速連写、リアルタイムトラッキングを搭載したフルサイズ一眼
引用:ソニー製品情報
「SONY α7R IV」の特徴について
「α7R IV」の立ち位置について
ミラーレス
ハイエンド
「α7R IV」は2019年発売の高画素モデルになります。2017年発売の「α7R III」の次のモデルですね。「α7R III」は4240万画素でしたが、「SONY α7R IV」はさらに驚くべき画素数になっています。
「α7R IV」のボディーについて
質量665g
防塵防滴○
手ぶれ補正○
タッチパネル○
モニターチルト式
水準器○
フラッシュ内蔵:×
「α7R IV」は重さ665gです。外装の合わせ目全周や電池蓋にシーリング構造を採用、想定外の浸水にも耐えられるようメディア端子蓋を二重蓋構造のスライド機構に変更、レンズロックボタンの形状変更やマウント周りへのクッション追加など、旧モデルよりも防塵防滴性能をさらに強化させています。

屋外の厳しい撮影環境にも耐えうる堅牢なボディ構造を実現しているので、これまでのソニーには無いボディーに仕上がっています。
そして、5.5段の補正効果のある光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載しています。高い効果でブレを排除し、高い解像力を引き出します。また、手振れ補正のないレンズでも、手ぶれ補正を効かすことができるのは良いですね。

EVFは576万ドットの「UXGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」を搭載。画素数が大きく、高精細・高輝度・高コントラストなEVFになっています。また、ファインダー倍率は0.78倍なので広く見やすい。ちなみに、フレームレートは、残像が少なく滑らかで動体撮影に適した120fpsと、省電力を重視した60fpsを選択できます。
あとは、従来よりも操作性が良くなった「AF-ONボタン」や、ジョイスティック「マルチセレクター」が設置されている。スロットは安心のダブルスロット( SDカード×2)です。
「α7R IV」のセンサーについて
有効画素数6100万画素
ISO感度100- 32000
BIONZ X
「α7R IV」は有効画素数6100万画素のセンサーを搭載しています。2019年時点ではフルサイズ機で最高画素数です。APS-C画角へのクロップ時も約2620万画素の解像度が確保できるので、望遠撮影などでも優位になりますね。
もちろん、ローパスレスで極限まで解像力を高めています。圧倒的な解像力で被写体の細部まで繊細に描写する。また、センサー上に反射防止膜(ARコート)を採用し、光の反射を抑えることでゴーストやフレアの発生を抑えているようです。
ちなみに、ピクセルシフトマルチ撮影を使うと、計16枚の画像の持つ約9億6320万画素分の膨大な情報から、約2億4080万画素(19008×12672)の画像生成が可能。途方も無い超高解像度の画像ができますね。
あと、シャッターユニットについても新しいものが使われています。これだけの画素数だと微細な振動も拾ってしまうものですが、「α7R IV」は衝撃吸収ダンパーを採用することで、シャッターのブレを抑えています。
では、DxOMarkのセンサースコアを元に、他のカメラと比較してみましょう。
α7R IV | α7R III | EOS R | S1R | Z7 | |
Overall Score (センサーの総合点) | 99 | 100 | 89 | 100 | 99 |
Color Depth (色の再現域と分離) | 26 | 26 | 24.5 | 26.4 | 26.3 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) | 14.8 | 14.7 | 13.5 | 14.1 | 14.6 | Low-Light ISO (DxOの基準で許容 できる最高のISO感度) | 3344 | 3523 | 2742 | 3525 | 2668 |
「α7R IV」は高感度でスコアを落としたことにより、センサースコア99になっています。やはり、ここまでの高画素だと高感度は弱くなるようですね。ただし、それでも十分高感度に強い部類です。また、「α7R IV」はダイナミックレンジが最も広い。風景などの撮影には良いですね。
このようにして見ると、センサースコア100や99ばかりですごい。キヤノンだけ遅れ気味です。
「α7R IV」の連写性能について
最高連写10コマ/秒
「α7R IV」はこれだけの高画素機ながら、最高約10コマ/秒の高速連写が可能です(ライブビュー方式では最高約8コマ/秒)。連写持続性能は約68枚(圧縮RAW)なので、連写は結構持ちます。
また、電子シャッターによる無音・無振動で撮影可能、さらに蛍光灯などによるちらつきを検知して露出や色合いのばらつきを低減するフリッカーレス撮影に対応しています。静寂さが求められる野生動物などの撮影でも決定的瞬間を逃しませんし、室内撮影でも露出が安定します。
「α7R IV」のAF性能について
AFポイント567点
「α7R IV」は567点像面位相差AFセンサー+425点コントラストAFで、撮像エリアの縦99.7×横74.0%の範囲をカバーしています。

旧モデルの「α7R III」よりもさらに広範囲・高密度になっている。
それから、α9に採用されている「リアルタイムトラッキング」も使用可能です。「リアルタイムトラッキング」はAIを活用した新機能で、色、模様(輝度)、被写体距離(奥行き)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理、静止画・動画を問わず、狙いたい被写体を指定し、シャッターボタンを半押しするだけで自動追尾が可能となるものです。もちろん、「リアルタイム瞳AF」も可能。
「α7R IV」の動画性能とネットワークについて
4K動画○
フルHD○
Wi-Fi○
Bluetooth○
NFC
「α7R IV」は4K30pの4K動画に対応しています。Super 35mm(APS-Cサイズ相当16:9)時は、画素加算のない全画素読み出しにより、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍(6K相当)の豊富な情報量を凝縮して4K映像を出力。モアレやジャギーの少ない高い解像力を誇る4K動画画質を実現します。
また、NFC搭載なので、ワンタッチでWi-Fi接続が行えます。スマホやタブレットなどのNFC対応のモバイル端末とカメラをタッチするだけで、写真や動画の転送が可能。また、スマホやタブレットをカメラのリモコンとして使用できる「Imaging Edge Mobile」もワンタッチで起動可能です。スマホやタブレットの画面を見ながら、リモート撮影が行えます。
「SONY α7R IV」と旧モデル「SONY α7R Ⅲ」との違い
旧モデルである「SONY α7R Ⅲ」との主な違いは以下の通りです。
- 画素数
- 連写性能
- AF性能
- ファインダー
画素数
「α7R Ⅳ」は6100万画素でしたが、「α7R III」は4240万画素です。ちなみに、両機ともローパスレス仕様、裏面照射型です。
連写性能
両機とも最高約10コマ/秒で同じですが、微妙な違いがあります。「α7R Ⅳ」は連写持続性能が最大68枚(圧縮RAW)ですが、「α7R III」は最大76枚(圧縮RAW)です。
サイレント撮影では「α7R Ⅳ」は最高約7コマ/秒ですが、「α7R III」は最高約10コマ/秒です。「α7R III」の方がやや速い。
AF性能
「α7R Ⅳ」は像面位相差AF567点とコントラストAF425点を搭載で、撮像エリアの縦99.7×横74.0%の範囲をカバーします。一方で、「α7R III」は像面位相差AF399点とコントラストAF425点を搭載で、撮像エリアの縦約68%×横約68%の範囲をカバー。「α7R Ⅳ」のAFセンサーの方が、広範囲・高密度になっています。
さらに、「α7R Ⅳ」はリアルタイムトラッキングを採用していますが、「α7R III」には採用されていません。AF性能は全体的に「α7R Ⅳ」の方が進化しているようですね。
ファインダー
「α7R Ⅳ」のファインダーは約576万画素、「α7R III」は約369万画素です。「α7R Ⅳ」の方が、約1.6倍の高解像度化を実現し、高い視認性を確保しています。
ライバルカメラ
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | ミラーレス |
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マウント | Eマウント |
寸法 | 約128.9(幅) x 96.4(高さ) x 77.5(奥行き)mm |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約665g |
防塵防滴 | ○ |
ボディ内手ブレ補正 | ○(5軸手ブレ補正) |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | × |
バッテリー寿命 | ファインダー使用時:約530枚 、液晶モニター使用時:約670枚 |
センサー
センサーサイズ | フルサイズ |
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センサー備考 | 裏面照射CMOS |
有効画素数 | 6100万画素 |
ローパスフィルター | ローパスフィルターレス |
画像処理エンジン | BIONZ X |
静止画記録形式
記録メディア | SDメモリーカード、SDHCメモリーカード(UHS-I /II対応)、SDHCメモリーカード(UHS-I /II対応)、microSD メモリーカード、microSDHC メモリーカード、microSDXC メモリーカード |
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画像ファイル形式 | JPEG (DCF Ver.2.0、Exif Ver.2.31、 MPF Baseline)準拠、RAW(ソニーARW 2.3フォーマット) |
記録画素数 | Lサイズ: 9504 x 6336 (60M)、Mサイズ: 6240 x 4160 (26M)、Sサイズ: 4752 x 3168 (15M) |
スロット数 | ダブルスロット (SDカード×2) |
オートフォーカス
AF方式 | ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式) |
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フォーカスポイント | 567点(位相差検出方式) |
検出範囲 | EV-3-20 |
フォーカス備考 | 瞳AF、リアルタイムトラッキング |
シャッター
シャッター形式 | 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
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シャッタースピード | 1/8000-30秒 |
連写速度 | Hi+:最高約10コマ/秒、Hi:最高約8コマ/秒、Mid:最高約6コマ/秒 、Lo:最高約3コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW(圧縮):約68枚、RAW(非圧縮):約30枚 |
露出制御
撮影感度 | ISO100- 32000 |
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測光方式 | 1200分割ライブビュー分析測光 |
測光モード | マルチ測光、中央重点測光、スポット測光(標準/大)、画面全体平均測光、ハイライト重点測光 |
ファインダー
ファインダー形式 | 1.3cm (0.5型) /5,760,000 ドット |
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視野率 | 100% |
倍率 | 約0.78倍 |
モニター
可動・タッチパネル | タッチパネル対応、チルト式 |
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画面サイズ/ドット数 | 7.5cm (3.0型) /1,440,000ドット |
動画撮影
4K | 4K(3840x2160) 30p |
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フルHD | Full HD(1920×1080)60p |
ネットワーク
WI-Fi | ○ |
---|---|
Bluetooth | ○ |
その他
使用可能温度 | - |
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使用可能湿度 | - |
発売日 | 2019-09-06 |