「SONY α7 III ILCE-7M3」の詳細情報と「α7 II」との違い
メーカー概要
35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー搭載、最高約10コマ/秒高速連写、高速・高精度なAFを実現しフルサイズミラーレスの新基準へ
引用:ソニー製品情報
「SONY α7 III」の特徴について
「α7 III」の立ち位置について
ミラーレス
Basic
「α7 III」はフルサイズミラーレスカメラのBasicモデルです。Basicモデルなので、価格も抑えられており、それでいて高性能なのでコスパが良く、非常に人気のカメラになっています。
「α7 III」のボディーについて
質量650g
防塵防滴○
手ぶれ補正○
タッチパネル○
モニターチルト式
水準器○
フラッシュ内蔵:×
「α7 III」は重さ650gです。防塵防滴に配慮した設計となっています。モニターは3.0型(92万ドット)でチルト式・タッチパネル対応です。
また、「α7 III」は5.0段の補正効果のある光学式5軸ボディ内手ブレ補正を搭載しています。

手ぶれ補正を搭載していないレンズでも、ブレを排除してくれます。
ちなみに、EVFは約236万画素の有機ELファインダー「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」を搭載。ファインダー倍率は0.78倍なので、広く見やすくなっています。
「α7 III」のセンサーについて
有効画素数2420万画素
ISO感度100-51200
BIONZ X
「α7 III」は有効画素数2420万画素の裏面照射型センサーを搭載しています。特に裏面照射型センサーは高感度耐性に優れているという特徴があります。
ソニーのセンサーは非常に優秀で、同クラスのカメラの中で頭一つ飛び出ています。では、DxOMarkのセンサースコアで他社のカメラと比較してみましょう。
α7 III | α7 II | D750 | 6D II | |
Overall Score (センサーの総合点) | 96 | 90 | 93 | 85 |
Color Depth (色の再現域と分離) | 25 | 24.9 | 24.8 | 24.4 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) | 14.7 | 13.6 | 14.5 | 11.9 | Low-Light ISO (DxOの基準で許容 できる最高のISO感度) | 3730 | 2449 | 2956 | 2862 |
α7 III は、旧モデルのα7 II からダイナミックレンジと高感度が大幅に改善しています。特に、高感度の3730は、他社のカメラと比較してもダントツです。ダイナミックレンジも広いので、明暗差の激しいシーンに優位。レタッチ耐性も高いかと思います。
α7 III は大変心強いセンサーを搭載していますね。
「α7 III」の連写性能について
最高連写10コマ/秒
「α7 III」は最高約10コマ/秒で高速連写が可能(AE/AF追従)。また、ライブビューでも最高約8コマ/秒です。連続撮影可能枚数は約89枚(圧縮RAW)で、バッファー容量も十分にあります。
さらに、電子シャッターを用いることで、最高約10コマ/秒の無音・無振動撮影も可能です。静寂さが求められるシーンでも決定的瞬間を逃しません。
「α7 III」のAF性能について
AFポイント693点
「α7 III」は693点像面位相差検出AFセンサーに、425点コントラスト検出AFが加わることで、高いAF性能を実現しています。広範囲・高密度に配置されたAFセンサーが被写体を高精度に捉え続ける。フラグシップモデルであるα9に匹敵するAF性能です(ただし、リアルタイムトラッキングは不可)。ちなみに、検出輝度範囲はEV-3〜20なので、暗所にも強い。
そして、「リアルタイム瞳AF」に対応しています。AIを活用した新技術により、シャッターボタン半押し時の瞳の追従や「右目」「左目」を選択して切り替えることなどが可能。ポートレート撮影などに大変便利。ちなみに、動物にも対応します。
「α7 III」の動画性能とネットワークについて
4K動画○
フルHD○
Wi-Fi○
Bluetooth○
NFC
「α7 III」は4K(3840x2160) 30pの撮影に対応しています。全画素読み出しで6K動画(必要な画素の約2.4倍の情報量)からオーバーサンプリング出力する高解像力の4K/24pが撮影可能です(4K/30p時は約1.6倍)。
フォーマットはフルサイズとスーパー35mmから選択可能。HLG(Hybrid Log-Gamma)方式による4K HDR(ハイダイナミックレンジ)の撮影も可能で、またフルHDで120fpsのスローモーション動画にも対応しています。
また、NFC搭載なので、ワンタッチでWi-Fi接続が行えます。スマホやタブレットなどのNFC対応のモバイル端末とカメラをタッチするだけで、写真や動画の転送が可能。また、スマホやタブレットをカメラのリモコンとして使用できる「Imaging Edge Mobile」もワンタッチで起動可能です。スマホやタブレットの画面を見ながら、リモート撮影が行えます。
「SONY α7 III」と旧モデル「SONY α7 II」との違い
旧モデルである「SONY α7 II」との主な違いは以下の通りです。
- ボディー性能
- オートフォーカス性能
- 連写性能
- 動画性能
- バッテリーライフ
ボディー性能
まず、「α7 III」のモニターはタッチパネル対応ですが、「α7 II」はタッチパネル非対応です。
ファインダーについては、「α7 III」は倍率0.78倍のXGA OLEDファインダーを搭載、「α7 II」は倍率0.71倍のEVFでやや狭いです。
それから、「α7 III」は背面に、親指AFが可能な「AF-ONボタン」と、AFエリアを直感的に選択できるジョイスティック「マルチセレクター」が設置されています。また、デュアルSDスロットで使い分けやバックアップも可能。「α7 II」は「AF-ONボタン」や「マルチセレクター」はなく、シングルスロットです。
ボディ内手ぶれ補正については、「α7 III」は5段分の効果、「α7 II」は4.5段分の効果で、「α7 III」の方がちょっと良く効きます。
オートフォーカス性能
「α7 III」は像面位相差AF693点・コントラストAF425点なのに対し、「α7 II」は像面位相差AF117点・コントラストAF25点なので、「α7 III」の方がAFポイントが大幅に多いです。検出輝度範囲もEV-3~20とEV-1~20の差があり、「α7 III」の方が暗所に強い。
また、「α7 III」はリアルタイム瞳AF対応で、「α7 II」よりも瞳の検出精度と速度が向上しています。
連写性能
「α7 III」は約10コマ/秒の高速連写が可能で、バッファーは89コマ(RAW)です。「α7 II」は約5コマ/秒で、バッファーは30コマに留まります。「α7 III」の方が2倍以上性能が向上している。
また、「α7 III」は電子シャッターによる無音・無振動で撮影可能、さらに蛍光灯などによるちらつきを検知して露出や色合いのばらつきを低減するフリッカーレス撮影に対応しています。「α7 II」は対応していません。
動画性能
「α7 III」は4K(3840x2160) 30pの撮影に対応していますが、「α7 II」はフルHD(1920x1080) 60pまでの動画性能です。
バッテリーライフ
「α7 III」は大容量バッテリーの「NP-FZ100」を採用し、ファインダー時に610枚・ライブビュー時に710枚のバッテリーライフです。一方で、「α7 II」はバッテリーに「NP-FW50」を採用し、ファインダー時に約270枚・ライブビュー時に約350枚です。「α7 III」でバッテリーライフは大幅に向上しています。
ライバルカメラ
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | ミラーレス |
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マウント | Eマウント |
寸法 | 約126.9(幅) x 95.6(高さ) x 73.7(奥行き)mm |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約650g |
防塵防滴 | ○ |
ボディ内手ブレ補正 | ○(5軸手ブレ補正) |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | × |
バッテリー寿命 | ファインダー使用時:約610枚、 液晶モニター使用時:約710枚 |
センサー
センサーサイズ | フルサイズ |
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センサー備考 | 裏面照射型 |
有効画素数 | 2420万画素 |
ローパスフィルター | あり |
画像処理エンジン | BIONZ X |
静止画記録形式
記録メディア | SDカード、 SDHCカード、 SDXCカード、 メモリースティックPRO Duo、 メモリースティックPRO-HG Duo |
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画像ファイル形式 | JPEG (DCF Ver.2.0、Exif Ver.2.31、 MPF Baseline)準拠、RAW(ソニーARW 2.3フォーマット) |
記録画素数 | Lサイズ:6000 x 4000 (24M)、Mサイズ:3936 x 2624 (10M)、Sサイズ:3008 x 2000 (6.0M) |
スロット数 | ダブルスロット(SDカード/SD・MSカード) |
オートフォーカス
AF方式 | ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式) |
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フォーカスポイント | 693点(位相差検出方式) |
検出範囲 | EV-3-20 |
フォーカス備考 | リアルタイム瞳AF |
シャッター
シャッター形式 | 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
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シャッタースピード | 1/8000-30秒 |
連写速度 | Hi+:最高約10コマ/秒、Hi:最高約8コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW(圧縮):約89枚、RAW(非圧縮):約40枚 |
露出制御
撮影感度 | ISO100- 51200 |
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測光方式 | 1200分割ライブビュー分析測光 |
測光モード | マルチ測光、中央重点測光、スポット測光(標準/大)、画面全体平均測光、ハイライト重点測光 |
ファインダー
ファインダー形式 | 1.3cm(0.5型)電子式ビューファインダー/2,359,296 ドット |
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視野率 | 100% |
倍率 | 約0.78倍 |
モニター
可動・タッチパネル | タッチパネル対応、チルト式 |
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画面サイズ/ドット数 | 3.0型/921,600 ドット |
動画撮影
4K | 4K(3840x2160)/30p |
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フルHD | フルHD(1920 x 1080)/120p |
ネットワーク
WI-Fi | ○ |
---|---|
Bluetooth | ○ |
その他
使用可能温度 | - |
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使用可能湿度 | - |
発売日 | 2018-03-23 |