「CANON EOS-1D X Mark II」の詳細情報。
メーカー概要
革新と熟成のフラッグシップEOS。デュアルDIGIC6+を搭載し、ファインダー撮影時最高約14コマ/秒の高速撮影を実現。
引用:キヤノン製品情報
「CANON EOS-1D X Mark II」の特徴について
「EOS-1D X Mark II」の立ち位置について
一眼レフ
フラグシップ
「EOS-1D X Mark II」はキヤノンのフラグシップ機になります。一眼レフの巨人、キヤノンの最高峰カメラなだけあって、やはり性能も凄まじいものになっています。ただし、現在このカメラは旧モデルです。
「EOS-1D X Mark II」のボディーについて
質量1530g
防塵防滴○
手ぶれ補正×
タッチパネル○
モニター固定式
水準器○
フラッシュ内蔵:×
「EOS-1D X Mark II」は、上・前・後カバーおよびメモリーカードスロットカバーに、高剛性なマグネシウム合金を採用。重さ約1530gと重いですが、非常に堅牢で気候耐性が高いです。

カメラ内部の温度上昇を抑える、放熱構造も備えているようですね。CMOSセンサーや映像エンジンなどが発生する熱を、ヒートパイプで本体(内部構造)の外へと伝熱します。これにより熱ノイズなども少なくなりそうです。
さらに、ファインダーについても、倍率倍率約0.76倍でキヤノン機で最も大きいです(キヤノンのフルサイズ機はファインダー倍率0.71倍が多い)。ファインダー像が大きく見やすくなっています。
もちろん、ダブルスロット(コンパクトフラッシュ/CFastカード)で安心です。ちなみに、モニターは可動しませんが、タッチパネルには対応しています。
「EOS-1D X Mark II」のセンサーについて
有効画素数2020万画素
ISO感度100- 51200
DIGIC 6+
「EOS-1D X Mark II」は有効画素数2020万画素のセンサーを搭載しています。旧モデルである「EOS-1D X」は有効約1810万画素だったので、これよりも画素数が増えている。それだけでなくセンサーの性能も大きく向上しているます。
DxOMarkのセンサースコアを確認してみましょう。
1D X Mk II | 1D X | 5D MkIII | 5Ds R | 6D | |
Overall Score (センサーの総合点) | 88 | 82 | 81 | 86 | 82 |
Color Depth (色の再現域と分離) | 24.1 | 23.8 | 24.0 | 24.6 | 23.8 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) | 13.5 | 11.8 | 11.7 | 12.4 | 12.1 | Low-Light ISO (DxOの基準で許容 できる最高のISO感度) | 3207 | 2786 | 2293 | 2308 | 2340 |
「CANON EOS-1D X Mark II」は全てキヤノン機の中で、最も性能の良いセンサーになっています。
まず、キヤノンが苦手とするダイナミックレンジが、他のカメラと比較して大幅に広いです。これは大きなアドバンテージ。さらに、高感度耐性もダントツで高く、ノイズレスな画を得られます。ISO感度を上げてシャッター速度を上げたい時などにも優位ですね。
「CANON EOS-1D X Mark II」は非常に優秀なセンサーを搭載しており、キヤノンのフラグシップ機なだけあります。
「EOS-1D X Mark II」の連写性能について
ファインダー14コマ/秒
モニター16コマ/秒
「EOS-1D X Mark II」は約14コマ/秒の超高速連写が可能です。さらに、ライブビュー撮影なら最高約16.0コマ/秒も可能(AF/AEは1コマ目固定)。これはニコンD5(約12コマ/秒、ライブビューで約14コマ/秒)を凌ぐ、圧倒的な連写性能です。
さらに、新開発の低ショックミラー駆動システムを採用しているので、ブレも少なくファインダー像には安定感があります。ちなみに、AF/AE追従による高精度なAIサーボAFも使える(ライブビューではAF/AEは1コマ目固定)。
それから、連続撮影可能枚数はRAWで約170枚もあります(CFast 2.0カード使用)。キヤノン機はバッファーが少ない印象でしたが、「EOS-1D X Mark II」は大容量のバッファーで、高速連写しても息切れしにくいです。被写体のどんな瞬間でも逃しません。
「EOS-1D X Mark II」のAF性能について
AFポイント61点
「EOS-1D X Mark II」のAFには、新開発のAFセンサーを核に光学系とアルゴリズムを再構築した、新61点レティクルAFが搭載されています。また、AIサーボAFとEOS iTR AFのアルゴリズムも進化しているので、動きの速い被写体でも、食い付きが良く、捉えた被写体を離しません。ちなみに、すべてのAFセンサーはF8対応なので、テレコン使用時にも優位です。ただし、AFポイントが61点なのは、他社のカメラと比較して少ないですね。
「EOS-1D X Mark II」の動画性能とネットワークについて
4K動画○
フルHD○
Wi-Fi×
Bluetooth×
「EOS-1D X Mark II」は、シネマ4K(4096×2160)60fpsで録画可能です。動きの速い被写体も滑らかに美しく記録できます。また、素材性を重視し、記録形式にMOV、圧縮方法にMotion JPEGを採用。音声を非圧縮のリニアPCMで収録することも可能です。
ちなみに、120fpsのハイフレームレートに対応したフルHD記録にも対応し、高画質で滑らかなスローモーション映像が録画できます。
それから、Wi-FiやBluetoothには対応していません。
ライバルカメラ
仕様
参考リンク
基本仕様
タイプ | 一眼レフ |
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マウント | EFマウント |
寸法 | 約158.0(幅)×167.6(高さ)×82.6(奥行)mm |
質量(バッテリーとメモリカードを含む) | 約1530g |
防塵防滴 | ○ |
ボディ内手ブレ補正 | × |
水準器 | ○ |
内蔵フラッシュ | × |
バッテリー寿命 | ファインダー撮影:常温(+23℃)約1210枚/低温(0℃)約1020枚 |
センサー
センサーサイズ | フルサイズ |
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センサー備考 | - |
有効画素数 | 約2020万画素 |
ローパスフィルター | あり |
画像処理エンジン | DIGIC 6+ |
静止画記録形式
記録メディア | CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)、 CFastカード(CFast 2.0対応) |
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画像ファイル形式 | JPEG、RAW(14bit、キヤノン独自) |
記録画素数 | L(ラージ):約2000万画素、 M1(ミドル1):約1270万画素、 M2(ミドル2):約890万画素、 S(スモール):約500万画素、 RAW(ロウ):約2000万画素、 M-RAW:約1120万画素、 S-RAW:約500万画素 |
スロット数 | ダブルスロット (コンパクトフラッシュ/CFastカード) |
オートフォーカス
AF方式 | 専用AFセンサーによるTTL二次結像位相差検出方式 |
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フォーカスポイント | 61点 |
検出範囲 | EV -3~18 |
フォーカス備考 | - |
シャッター
シャッター形式 | 1/8000~30秒 |
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シャッタースピード | 電子制御式、フォーカルプレーンシャッター |
連写速度 | ファインダー撮影時:最高約14.0コマ/秒(14~2コマ/秒に設定可能)、 ライブビュー撮影時:最高約16.0コマ/秒(16, 14~2コマ/秒に設定可能) |
連続撮影可能枚数 | RAW: CFカード:標準:約59枚/高速:約73枚、 CFastカード:約170枚 |
露出制御
撮影感度 | ISO100- 51200 |
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測光方式 | 約36万画素RGB+IR測光センサー使用、216分割TTL開放測光 EOS iSA(Intelligent Subject Analysis)システム |
測光モード | 評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光 |
ファインダー
ファインダー形式 | ペンタプリズム |
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視野率 | 上下左右とも約100% |
倍率 | 約0.76倍 |
モニター
可動・タッチパネル | 固定式、タッチパネル対応 |
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画面サイズ/ドット数 | 3.2型・約162万ドット |
動画撮影
4K | 4K(4096x2160) 60p |
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フルHD | Full HD(1920×1080)60p |
ネットワーク
WI-Fi | × |
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Bluetooth | × |
その他
使用可能温度 | 0℃~+45℃ |
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使用可能湿度 | 85%以下 |
発売日 | 2016-04-28 |